【封切り満席】新潟から世界へ。映画「ひまわりの夏..一振りの刀、一歩の舞い」公開

3月23日(土)、新潟市民映画館シネ・ウインドにて、映画「ひまわりの夏..一振りの刀、一歩の舞い」が封切られた。公開初日のこの日は、チケットは完売し、当日券の補助席も全て埋まるほどの盛況となった。

▲「ひまわりの夏..一振りの刀、一歩の舞い」初日の様子

本作の舞台は新潟。ドキュメンタリーで普段目にすることのない日本舞踊の家元と刀鍛冶の鍛錬の姿と言葉、そしてドラマで4人の若者たちの夢への挑戦と葛藤を追う内容となっており、テーマとされる文化と人生との関係性を深堀りした構成に、来場者からは「伝統を護っている方々の力強さ、生き様がとてもかっこよかった」との声が聞かれた。

キャストや裏方には新潟の専門学生が多数携わっており、このような制作形態は、全国でも類を見ないとのこと。監督の能登剛史氏は、前作よりこのスタイルを実践しており「新潟の文化を若者たちで映画という形で上映するこの形を新潟の誇りにしたい」との方針を掲げている。

▲制作現場のキャストスタッフ共に学生が多数参加

上映後の舞台挨拶には、能登監督、音楽を担当した松浦晃久氏、そしてドキュメンタリーで出演していた日本舞踊市山流家元・市山七十郎氏と佐渡の刀匠・新保基衡氏も登壇。
初めて完成した映画を鑑賞した出演者の二人からは「全部が新しく感じるし、素晴らしいと思う。みんなの力で良い作品ができた」(新保基衡氏)、「長年新潟にいるが、知らない場所、知らないことがたくさんあると感じた」(市山七十郎氏)と、完成度の高さに太鼓判を押した。

▲写真左より、能登剛史監督、新保基衡氏、市山七十郎氏、松浦晃久氏

本作は監督を務めた能登剛史氏にとって、2021年のデビュー作から三作品目となるが、本作はこれまでとは大きく異なる手応えを感じられたとのこと。挨拶の最後には「お二人にご出演いただいたことをきっかけに、この先に国際コンペティション、例えばカンヌ映画祭とかがあるのではないか、という一つの夢が見えてきた。新潟の美しさや生き様の素晴らしさを、全国に、世界の皆さんに伝えていきたい。今日がその一歩を踏み出した1日だと思う」という新たな展望を語り、初日を締め括った。

▲劇中のワンシーン

鑑賞後の来場者からは「今後はどんな人が取り上げられるのか楽しみ」「制作に携わっていた若い人たちが美しいなと思い、感動した」「新潟はあんなにも綺麗な街なんだと気づいた」「ぜひ新潟をカンヌに連れて行ってほしい」など、本作への感想や今後への期待の声が多く寄せられた。

▲開場前から賑わうシネ・ウインド(新潟市中央区)

 

第4弾以降の制作のテーマや、また新潟の若者たちの活躍に期待が寄せられる。上映は3月29日(金)まで(※26日はシネ・ウインド定休日)。

■「ひまわりの夏..一振りの刀、一歩の舞い」上映情報
上映期間:2024年3月23日(土)~29日(金)※火曜定休
上映映画館:新潟市民映画館シネウインド
上映時間:14:45~16:15
公式ホームページ:https://sight.inc/movie/
劇場ホームページ:https://www.cinewind.com/
(劇場ホームページ上でチケット購入可能)

 

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