【新潟大学】令和5年度卒業式が朱鷺メッセで、コロナ禍で再認識した絆を胸に今日巣立ち

 

令和5年度新潟大学卒業式が朱鷺メッセで執り行われた

令和5年度新潟大学卒業式が3月25日、新潟市中央区の朱鷺メッセで執り行われ、卒業生、修了生合わせて2,956名の巣立ちを祝った。

令和5年度卒業生は、その大学生活をまさにコロナ禍で過ごした世代と言える。ちょうど4年制の学部卒業生が入学した2020年春、新型コロナウィルス感染症は全世界で猛威をふるい始め、新潟大学でも予定されていた入学式が中止された。医学部、歯学部の卒業生も、学びの場がそれまでの2年間と一変した。講義はすべてリモートとなり、大学から人影が失われた。出口の見えない中で、学びの歩みがスタートした。

牛木辰男学長から学位記を授与される齋藤聖也さん(創生学部代表)

牛木辰男学長は卒業生に贈った告辞の中で「未曽有の事態は我々に大きな試練を与えたと同時に、多くの人はこのコロナ禍で人のつながりの大切さに気付きがあったと思う。家族や友人だけでなく、実に多様な人たちとつながりあっていたことを自覚できたのは大いに意味があった」と話した。

「様々な困難の中で多くの気づきがあった」と牛木学長

「コロナ禍で新潟大学は2030年に向けたビジョンを策定し、果たすべきミッションを『未来のライフイノベーションのフロントランナーとなる』と定めた。すなわちこれは『人類を幸福にするための革新』であり、卒業・修了する皆さんとも共有し得るもの。新潟大学を離れても、これを目指して活躍していただきたい」(牛木学長)

卒業生代表答辞は農学部の白井久南さん

卒業生代表の白井久南さん(農学部)も「出口の見えない状況の中で、新たな人間関係を築くことや学習を進めていくことに多くの困難を経験した4年間だった。しかし『その本乱れて末治まる者あらず』というように、いたずらに心配するのではなく、自らを律し日常を大切に生きていくことで、より良い方向につながっていくと信じている。新潟大学で培った知識と経験を糧に社会に貢献していくことを誓います」と答辞を述べた。

 

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