【ゆざわマッチボックス】新潟県湯沢町がギグワークプラットフォーム経由で保育士確保の取り組みを開始
株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ 新潟市中央区)は、1日から数時間単位の求人と働き手をオンラインでマッチングする自治体公式のギグワークプラットフォームの構築・運用をサポートしているが、「ゆざわマッチボックス」にて湯沢町認定こども園の保育士を確保する取り組みを3月22日から開始した。湯沢町が自治体職員の確保に「ゆざわマッチボックス」を活用するのは初めてとなる。
同社は2022年7月から、新潟県南魚沼郡湯沢町の「デジタル技術を活用した労働環境提供・効率化事業」において、湯沢町公式ギグワークプラットフォーム「ゆざわマッチボックス 」の運用を受託している。
こども園は平成28年4月に開園した保小中一貫教育を行う「湯沢学園」のスタートに位置する、湯沢町唯一の就学前の子どもを受け入れる児童福祉施設。現在こども園では園児数180人、保育士数22人となっており、法律で定められた基準を満たすには5人の職員が不足している(令和6年4月1日見込み)。域内では充足しないことから、県外に向けても発信を行う。
「ゆざわマッチボックス」は1日単位で就業可能な求人を掲載し、閲覧、応募から勤務までアプリで完結することにより、多様な働き方ができる地域づくりを目指している。その利便性から開設以来109事業所から14,345件の求人掲載があり、5,622件の応募、3,145件の採用が行われている。また、現在では県内外から1,192人の働き手が登録している(令和6年2月末現在)。
湯沢町は「ゆざわマッチボックス」の利便性の高い応募方法を入り口として活用し、こども園で7時間45分の就業を3日間行う体験就業求人を掲載。このような柔軟性の高い入り口を設け、体験した求職者とこども園の適正が合致した場合、長期での雇用につなげる。湯沢町はこの取り組みで、5人の体験就業者の創出、5人の長期雇用を目指すという。
新潟県湯沢町子育て教育部子育て支援課の田村美和子課長は、「湯沢町では、まちづくりの重点施策の1つに『地域で支え合い、笑顔があふれるまちづくり』を掲げ、すべての子どもの健やかな成長と、安心して子どもを産み育てることができる環境づくりに向けて、妊娠・出産期からの切れ目のない包括的な支援と、多様化する保育ニーズに対応できる体制づくりに取り組んでおります。
また、湯沢認定こども園では、0歳児から5歳児までのお子様をお預かりして平日保育及び休日保育を行っているところです。このたび『ゆざわマッチボックス』の体験就業を長期雇用につなげるための入り口として活用し、引き続き安定した保育サービスの提供に努め、次代を担う子ども達が健やかに成長してくれることを願っております」とコメントしている。