コジマタケヒロのアルビ日記2024 Vol.6「期待感」 小見洋太

アルビレックス新潟の小見洋太選手

3月25日まで行われたU-23日本代表国際親善試合。このメンバーに選出され、2戦ともに途中出場ではあるが、ピッチに立った小見洋太選手。

翌日・26日の聖籠で練習後の小見選手から話を聞くことができた。

「試合出場の時間は短かったけれど、シュートまでつなげられたシーンもいくつかあったので、その点はポジティブに捉えています。悔しさはありますが、やれることはやってきたので後悔みたいなものはありません。今日動いた感じでは全然体の重さはないので、今週のリーグ戦にもまったく影響ないと思います」。

26日の聖籠は土砂降り。僕たち番記者はズボンまでびちゃびちゃ。そんな中、ひたすらランニングを続けていた小見選手が印象的だった。そんな小見選手を松橋力蔵監督はこんな言葉で表した。「本人は多分いろいろとフラストレーションを溜めて帰ってきているなって感じはあると思います」。

「結構いいコンディションでリーグの開幕戦を迎えることができました。僕自身試合をやればやるだけ上がっていくタイプなので、コンディションはあのときよりもよくなってきていると思います。ゴールは決まるときは決まるし、決まらないときは決まらない。去年、浦和戦でゴールを決めたときも決まるとは思っていませんでしたから……。コンディションはいいですが、ゴールが決まるときが近づいてきているというような感覚は特別ありません」(小見選手)。

「ただ去年の終盤からあることを変えたら、よりいい結果につながっていることがあるんです。それが食事。僕はもともと太りやすい体質なので食べる量を極力減らしていたのですが、周りの選手たちがあまりにもしっかりと食べるものだから、僕もしっかりと食事を摂るようにしたら、筋力的な数値が伸びてきたんです。実際これがプレーに同影響しているのかははっきりと分からないのですが、自分としてはいい傾向にあるのかなとポジティブに捉えています。そんな中、摂るようにしているのが、フェジョン(ブラジルで毎日のように食べれられている豆の煮込み料理)。クラブハウスのレストラン・オレンジカフェでは昼食時に必ず、フェジョンが出るのですが、ダニーロ(・ゴメス)やトミー(トーマス・デン)と一緒になって食べてます。代表に呼ばれたときもフェジョンではないですが、豆料理を食べるようにしていました。去年の終盤からずっと食べているので、今の僕の体は豆で仕上がっている感じです(笑)」(同)。

冗談交じりな小見選手の受け答えで、なんだか少し気が楽になった。ランニング時の姿を見たときに、監督の言葉同様の印象を受けていたから。きっと僕の感じたものは取り越し苦労。なんなら、今週末の試合でゴールを決めて、あらためて代表へのアピールすらしてしまうのではないかという気持ちすら芽生えてきた。そのくらい期待したくなる、力強さを小見選手から感じた。

 

◎アルビライター コジマタケヒロ
練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート。

 

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前回:Vol.5「鬼気迫る」 谷口海斗 (2024年3月6日)

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