【瀬波温泉 旧香藝の郷】美術館生かし旅館棟解体 2017年購入の施設、整備の方向性ようやく(提供:村上新聞社)
村上市の高橋邦芳市長は3月22日、市議会全員協議会で「瀬波温泉地域活性化施設」(旧香藝の郷)整備の方向性について発表した。これまで行ってきた現況調査を踏まえ、美術館棟は一部改修を行い「展示施設」に、旅館棟は解体し、跡地を「賑わいづくりの空間」とし、約6年後の供用開始を目指す方向性を示した。
同施設は市が2017年11月に約1億1,500万円で購入した物件で、活用方法については、地域住民や瀬波温泉旅館協同組合などの意見を聞きながら、有効的な活用方法を模索してきた。
市は、2022年度から建物の老朽化や耐震性などの現況調査を行ってきており、その結果、美術館棟の評価に比べて、旅館棟では広範囲で劣化が進行。早急に大規模改修及び更新等の対策が必要という結果が示された。
美術館棟(建築面積312平方メートル)を一部改修して展示施設として活用。具体的には、自然やアクティビティーの写真展など観光情報の発信、瀬波温泉の情報発信、旅館や食事処などを紹介する案内所として活用するプラン。
旅館棟(建築面積492平方メートル)については、解体し跡地を賑わいづくり空間として活用。多目的に利用可能なステージを設置。この空間では、キッチンカーなど屋台出店スペースを設け、休憩用可動式テントやベンチなどを設置する構想。整備手法としては民間活力導入も視野に入れながら検討していくという。
スケジュール的には整備手法の検討に始まり、解体、設計、工事などを経て供用を6年後としている。
参加した議員は「地域の人も期待している。早急に整備を進めてもらいたい」と話していた。
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