【テイクアウト定着が追い風】イートイン&テイクアウトを提供するデリカテッセン「ひびの食卓」が新潟県上越市直江津にグランドオープン
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初回掲載:2024年4月7日
新潟県上越市直江津地区で国内最大級「無印良品」が入るショッピングセンター「エルマール」にこのほど、イートイン&テイクアウトを提供するデリカテッセン「ひびの食卓」が1Fフードコートにグランドオープンした。上越地域にこれまでなかった高品質なおしゃれな店だが、すでに今年2月20日プレオープンしていた。
「ひびの食卓」は、同ショッピンセンターデベロッパーのマルケーエスシー開発が新潟県チャレンジ補助金を利用して、ショッピングセンター内のフードコートの活性化などを目的に店を持ちたい若手に人脈づくりなどのチャンスを与えるという側面からもスタートしたもの。
シェフの小柳太祐(だいすけ)さん(38歳)は、上越市出身で東京都、神奈川県などのイタリアン、フレンチで店長や料理長を歴任してきたやり手で、実家も喫茶店という経歴の持ち主。この小柳さんが全ての料理を作っている。
小柳さんは「基本的に上越地方の食材を中心として、素材の味をなるべく生かす洋食の料理で仕上げている。野菜はわさび菜、カリフラワー、ブロッコリー、なめこなどで、肉もくびき牛や深雪もち豚など地元産を使っている。美味しい食材を使って、美味しいものを作っているので、ぜひ一度召し上がってもらいたい」と話す。
2月のプレオープン以来、予算ベースでは毎日計画を超えているという。購買層は30代後半から60代の女性がメインだが、単身男性の客もいるという。価格帯は500円から1,000円ほどで、平均客単価は約1,000円。現在ではポテトサラダやバターチキンカレー、くびき牛のたたきが売れ筋だが、今後はおかずの量り売りも検討している。
一方、マルケーエスシー開発の販売促進営業係の小股郁子係長は「社員食堂がショッピングセンター内になく、ランチ難民の人もいたのと、土日になると2階の無印良品は混んでいるが、1階はそうでもないという事情があり、集客も欲しかった。今店が場所はこれまで壁の状態で暗かったが、綺麗にして明るくなった。私も買っているが、お皿に盛るだけでおしゃれになり、気分も上がる。私もシフトに入っているが、すごくリピーターが多いと感じる。安くはないが、体に安全なものを食べたい人が多いのではないか。また、物価高などで外食の機会が少なくなっている中で、コロナ禍でテイクアウトが普及して家で過ごすというマインドが変わったこともあるし、この店が定着してきていると感じる」と話していた。
営業時間は11時~18時で、定休日は火曜日(その他不定休)。