【春の風物詩】新潟県妙高市の妙高山に見える雪形の「はねうま」が姿をあらわす
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馬が力強く跳ねているように見える「跳ね馬」
4月8日現在、新潟県上越地方で古くから親しまれている妙高山(新潟県妙高市、2,454m)に見える雪形(ゆきがた)の跳ね馬(はねうま)が今年も姿をあらわしてきた。
「はねうま」は妙高山の外輪山、神奈山(1,909m)に現れる雪形。雪形とは、日本各地において山腹に岩肌と積雪が織り成す模様を人が何かの形に見立てて名づけたものの総称。「はねうま」は山腹の残雪と黒い岩肌とのコントラストで、山の麓から見ると馬が力強く跳ねているように見えることから、上越地方ではこう呼ばれている。
妙高市の体育館やえちごトキめき鉄道の路線、妙高市の橋などに「はねうま」の名前が使用されている。昔から上越地域では春の農耕の始まりの目安とされてきたが、現在では上越市の高田城址公園観桜会と同じく、厳しい冬を乗り超えた雪国の、春の訪れを告げる風物詩となっている。
なお、妙高市の隣の新潟県上越市中郷区松が峰の桜並木「満開のソメイヨシノ」と、「はねうま」のコラボレーションは見ごたえがあり、人気のフォトスポットにもなっている。
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妙高山(新潟県妙高市、4月8日午前11時すぎに撮影)
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