【佐渡の世界文化遺産登録をめぐり】「マイナスの歴史の掲示を求めたことは事実」新潟県の花角知事が韓国尹(ユン)大使の発言について言及
新潟県の花角英世知事は4月10日、定例会見を開催し、4月4日に韓国の尹德敏(ユン・ドクミン)大使が花角知事に表敬訪問に訪れた際の「佐渡島の金山」世界文化遺産登録をめぐる大使の発言や会談内容について、記者からの質問に答えた。
表敬訪問に訪れた際に尹大使は、「新潟県とはウィンウィンの関係になる必要がある」と語った一方で、「佐渡金山には強制労働というマイナスの歴史がある。そうした歴史も含めて佐渡金山で掲示するようにすれば、遺産登録へのハードルはなくなるのではないか」と発言した。
この発言や非公開で行われた会談でのやりとりついて、花角知事は、「大使がマイナスの歴史について教示すべきという趣旨のことをおっしゃったことは事実だが、その点については政府間で丁寧に議論していくと承知していますと答えている」と説明した。
また、花角知事は「金山の世界文化遺産としての価値を多くの方々に理解してもらいたい。そういう努力をしていきたいと話した。大使が何をおっしゃったかは、私の方からお話しするのは控えたい」と話した。