【キシャメシ】コリアンレストランの「ジャジャン麺」で鬱屈した気分も晴れ晴れ、江南区「bubu食堂」
腹立たしい出来事というのは、往々にして重なる。まさしく今日がそうだ。
編集部に来た問い合わせメールに「閉店した老舗の餅屋が4月15日にリニューアルオープンするから取材してほしい」とあったので、その餅屋があった場所に行ってみたら、なんとすでに更地になってガレージが造成されていた。どういうことかと思い運営先に電話を入れると、全く違う場所に移転したという。そういうことは取材依頼に記載してほしい。
思い直して新しい店舗に行ってみると、店長なる男性が出てきて「聞いていないですね」とぶっきらぼうな対応。「これからテレビ来るんですよ」と追い返される。今や多くのユーザーに支えていただくにいけいだが、まだまだ新参のウェブメディアなので、こういうぞんざいな扱いも、まあ・・・
イライラも頂点に達したら、さっきガソリンを入れたセルフスタンドで、釣銭を取り忘れたことに気付く(←今ここ)。
それにしても腹が減った。江南区を走っていてパッと目に留まった「赤い店」。「bubu食堂」。店名だけでは何の店かわからない。入口の横にランチメニューが書いたボードを発見。「石焼ビビンパ」「冷麺」「スンドゥブ」・・・そっかコリアンか、悪くないな、ここにしよう。
中に入ると、席数で言えば20席ほどのこじんまりした店内。比較的新しい店なのだろう、しゃれた雰囲気に包まれている。以前も韓国料理店に行った時もそうだったが、キシャ以外全員女性客だ。「食堂」だけあって、お手軽なメニューが豊富に用意されている。そんな中で「ジャジャン麺」(1080円)をオーダー。「ジャージャー麺」と呼ぶ店もあるし、岩手県では「じゃじゃ麺」が有名だ。
ややあって、ジャジャンと着丼。お、黒いね、思ったより。豚肉や野菜を韓国黒みそで炒めた餡が、熱盛りの麺にかかっている。上に乗ったきゅうりの細切りが良い(ジャジャン麺にはこれがなきゃ)。ぐっちゃぐちゃに混ぜてから麺をすする。マイウ!ちょっと甘めのみそソースが麺に絡み、とがらずに優しい味。苛立つ気持ちをなだめすかすかのような、まろやかな味わいだ。なんか最終的に良かったな、今日これが食べられて。
帰り際、ダメもとで釣銭を取り忘れたスタンドに寄ってみると、店の人がちゃんと保管しておいてくれた。こういうこともある。bubu食堂のジャジャン麺が運気を変えてくれたのかもしれない。
【bubu食堂コリアンレストラン】
新潟市江南区鵜ノ子4丁目1-6
営業時間 11時~15時30分(15時ラストオーダ)
定休日 火曜日
【グーグルマップ bubu食堂コリアンレストラン】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。