【たき火による火災が急増】2023年の新潟県内の火災件数、前年から約18%増 8月の猛暑による乾燥なども影響

  • 7か月前
  • 社会

2023年8月は猛暑の影響などで火災が急増した(新潟県の報道資料より)

新潟県内では2023年、前年よりも96件多い612件の火災が発生した。特に、たき火が原因の火災が多かった。また、火災による死者は35人で前年と同数だった。

新潟県防災局消防課が4月16日、県内における火災発生状況の速報値を取りまとめ、発表した。

それによると、全出火件数は前年より96件増加し、612件(18.6%増)だった。このうち、建物火災が372件で、住宅火災は193件だった。なお、2013年から2022年まで過去10年間の平均は554件。

一方で、死者数は35人で前年と同数だった。2013年から2022年まで過去10年間の平均は38人で、こちらは過去平均を下回った。

火災発生のピークは8月(123件発生)だった。消防課の発表によると、8月は「猛暑や乾燥などが要因の一つと考えられる火災が多く発生した」という。月別の件数では、8月の次が4月(78件発生)、3月(70件発生)と続いた。

全火災の出火原因(新潟県の報道資料より)

出火原因としては、「たき火」が67件で最も多く、次いで「こんろ」が40件、「たばこ」が38件とつづいた。たき火による火災は、前年の26件から急増した。住宅火災の出火件数の場合は、「こんろ」が28件で最も多く、次いで「ストーブ」が20件、「たばこ」が16件となった。

放火や自殺などを除く火災による死者のうち、65歳以上の高齢者死者数は25人で、割合は75.8%だった。前年に比べ5人増加した。

発表の詳細については、下記の県のwebサイトを参照。

 

【関連リンク】
新潟県防災局消防課 「火災発生状況」

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