【白黒はっきりしない話はお断り】新潟中央署が「パンダ」を詐欺被害防止大使に! 急増する投資詐欺・ロマンス詐欺へ注意呼びかけ
新潟中央警察署と新潟中央防犯協会連合会は4月19日、新潟市中央区古町通7番町の古町モール7内で、特殊詐欺被害防止を呼びかける広報イベントを実施した。
「SNS型投資・ロマンス詐欺被害防止広報~白か黒かはっきりしない話はお断り~」と題された同イベントでは、SNSを通じて情報発信を行う「PANDA CAFE(パンダカフェ)」のキャラクター「たけし・かおるこ」への「TSF(徹底的にSNS型投資詐欺等を防ごう)パンダ大使任命式」と、新潟公務員法律専門学校の学生による「SNS型投資詐欺等にだまされま宣言」が行われた。
昨今、全国各地でSNSで投資の話を持ち掛け金銭などをだまし取る「SNS型投資詐欺」と、外国人や海外居住者を名乗り、恋愛感情などの好意的な感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の発生が急増している。
警察によると、新潟県内でも令和5年中にSNS型投資詐欺が20件(被害額3億1,100万円)、ロマンス詐欺35件(被害額2億8,600万円)が認知されている。それとは別にも、新潟県内では令和5年中に203件(被害額5億7,400万円)の特殊詐欺被害が発生している。
そのほかの特殊詐欺の約4分の1の認知件数にも関わらず、SNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害額合計が特殊詐欺の被害額を上回っており、極めて憂慮すべき状態となっているという。
「PANDA CAFE(パンダカフェ)」のキャラクター「たけし・かおるこ」が「TSF(徹底的にSNS型投資詐欺等を防ごう)パンダ大使」に任命されたことについて同店の店主である手島ひとみさんに話を聞くと、「任命されたのはすごく嬉しい。先日、うちにも『FXに投資しませんか?』という連絡が来て、詐欺に引っかかりそうになった。結構、簡単に騙されそうになるので皆さんにも気をつけてもらいたい」と注意喚起した。
「PANDA CAFE(パンダカフェ)」は今後、古町ルフルや新潟県内のイベントなどに出店し、利用客などに詐欺被害などの防止を呼びかけていくという。
一方、新潟公務員専門学校警察・消防学科の吉沢花音さんと塚田和真さんは、新潟中央警察署の左京秀明署長の前で「SNS型投資詐欺等にだまされま宣言」を行い、詐欺被害などに遭わないように警戒をすることを誓った。
宣言を行った塚田和真さんは、「最近、若い人たちの間で投資詐欺のような話題を聞くことがある。そういう人たちにもこういう活動を通して防止をしていけたらと思う」と心意気を話した。
宣言を行った2人は今後、周囲に詐欺被害に遭わないように喚起するとともに、新潟市の古町で定期的に行われているパトロールなどにも参加する予定だという。
新潟中央署の左京署長に話を聞くと、「SNS型投資詐欺というのは、ものすごく数が増えていて、中央署管内でも多くの相談がある。この詐欺の特徴は、特殊詐欺と違って1人の被害額がすごく大きいことが特徴。安易な投資を呼びかけるサイト、例えば有名人が呼びかけているようなところをクリックすると色々な所に誘導されて、被害が拡大することになる。絶対に『うまい儲け話』には裏があるので、気をつけて欲しい」と強く呼びかけた。
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