(株)かなざわ総本舗(新潟県上越市)が新型コロナウイルスに効果があるとされる照明を新潟県内では先駆的に導入
越後が生んだ戦国武将・上杉謙信にちなんだ「出陣餅」で有名な和菓子店・株式会社かなざわ総本舗(新潟県上越市)は4月末から、蛍光灯「アイセーブ抗菌CCFL照明」を同社の工場などで導入した。
「アイセーブ抗菌CCFL照明」は、ファーストネーションズ株式会社(神奈川県横浜市)が製造販売する銀イオンや光触媒による新型コロナウイルスに効果があるとされる蛍光灯で、県内での導入は先駆的。かなざわ総本舗の金澤一輝代表取締役社長は「今の時代、経営者は皆さんコロナ対策に関心があるのではないか」と話す。
かなざわ総本舗は、ファーストネーションズの代理店である株式会社エフティコミュニケーションズ(東京都)の新潟営業所を通じて「アイセーブ抗菌CCFL照明」を購入した。エフティコミュニケーションズ新潟営業所とかなざわ総本舗は、事務所の固定電話の入れ替えで昨年から取引があったという。その際のアフターフォローが良かったことに加えて、「アイセーブ抗菌CCFL照明」の新型コロナウイルス不活性化効果が奈良県立医科大学による調査で証明されていることや、1日8時間25日稼働の場合、寿命が20年持つことから交換の手間が省けることが購入の決め手になった。
光触媒は、太陽や照明などの光が当たるとその表面で強力な酸化力が生まれ、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料。「アイセーブ抗菌CCFL照明」はチタンアパタイトという東京大学と富士通株式会社の特許を使用していることや殺菌効果がある銀イオンにより、(ファーストネーションズによると)650種類の有害菌・ウイルスを除菌できるという。
かなざわ総本舗では、上越市内の本社敷地内にある菓子工場、事務所、休憩室の照明を全て「アイセーブ抗菌CCFL照明」に変えた。本数は85本で、費用は約180万円。金澤代表取締役社長によると「エフティコミュニケーションズ新潟営業所ではかなざわ総本舗が導入第1号だ」と言われたという。
金澤代表取締役社長は「まだ、効果があるかは完全には分からない状況。しかし、以前は工場の中では年中きなこの臭いがしたのだが、照明を変えた翌日からきなこの臭いが消えた気がする。消臭効果があるということは殺菌効果があるということだと思う」と話し、「他社の大きな工場はすでにLEDを導入し、交換し終わっているのではないか。LEDは寿命が長いので一度交換すると当分他の照明に変えられない。弊社はLED導入前で、タイミングが良かった」と話していた。