【世界26カ国のジンの頂点に】八海醸造(新潟県南魚沼市)のグループ企業・ニセコ蒸溜所の「ohoro GIN」が国際的品評会で最高賞受賞<再掲載>
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初掲載:2024年4月26日
八海醸造株式会社(新潟県南魚沼市)のグループ企業・株式会社ニセコ蒸溜所(北海道ニセコ町)が製造する「ohoro GIN standard(オホロ・ジン・スタンダード)」が、2月に開催された国際的なジン品評会「World Gin Awards 2024」のクラシックジン部門で世界最高賞を受賞した。
ニセコ蒸溜所では2021年からジンの製造を開始。「ohoro GIN」シリーズはニセコ町の寒冷な気候を活かして作るジンで、「standard」はボタニカル(香りづけに使う香草類)としてジンに一般的なもの以外に、同町で栽培されたヤチヤナギとニホンハッカも使用。地域の特質や特産も色濃く反映している。
同商品が最高賞を受賞した「World Gin Awards」はイギリスで開催。「ohoro GIN standard」は、世界26カ国それぞれの最高賞受賞品が集うクラシックジン部門で頂点の「World’s Best」を勝ち獲った。また、3月に開催されたアメリカの総合酒類品評会「TEXSOM INTERNATIONAL WINE AWARDS」でも最高位賞「Judges’Selection Medal」を受賞するなど、快進撃を続けている。
4月24日午後、ニセコ蒸溜所の代表取締役を務める八海醸造の南雲二郎代表取締役社長、同じく八海醸造の南雲真仁取締役副社長と海津博之専務取締役が、新潟県の花角英世知事へ今回の受賞を報告した。
南雲社長は「ohoro GIN」シリーズについて「我々の酒つくりの考え方を元にした、バランスの取れた淡麗で綺麗なジン」と説明。つづけて「ジンはカクテルベースとしての需要が最も多いが、我々が今から(そうした需要へ)入っていっても必要とされないことは当初から分かっていた。だから、トニックウォーターを使わず、ストレートやロック、水割りなどでもちゃんと味わいを感じられるような、我々しかできないもの作ろうと思った」と語った。
花角知事への報告の中では、ニセコ蒸溜所の観光面での話題も。同所では製造工程の見学が可能なほか、燕三条の製品など日本の伝統工芸品なども置いたショップを併設。外国人観光客から好評を得ているという。
報告のあと、囲み取材で南雲社長は「ジンを作り初めて3年目でこうした国際的賞をいただき、世界に認められたことは本当に嬉しいし、我々のこれからの事業の良い出発だと思う」と語った。八海醸造では現在、ニューヨークの酒蔵「ブルックリンクラ」と業務資本提携を結び、アメリカ合衆国での酒造りを進めているほか、2024年秋には米を主原料としたウイスキーを発売する予定であるなど、様々な酒づくりに挑戦している。
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