【キシャメシGW】新潟に来たら味わってほしい10選 ①鉄が引き立てるコクとキレ「鉄メロンソーダ」&「鉄入珈琲」

炭酸水と混ぜた「鉄メロンソーダ」。一般的な蛍光緑ではなく、なぜか深緑色をしているのも鉄の影響だろうか

ゴールデンウィークのキシャメシは、いつもの「昼ご飯」にこだわらず「新潟に来たら絶対これを味わってほしい」というご当地グルメをご紹介。お土産品、酒肴、スイーツ、お惣菜……オールジャンルからにいけい編集部がセレクト。人の流れが多いこの時期だからこそ、新潟が胸を張れる逸品を10日連続でお届けしたい。


キシャメシ特別編、「新潟ならではのグルメをご紹介」という企画だが、県央担当としてはなかなか悩ましい。なにせ定番の「燕系ラーメン」も「三条カレーラーメン」もいつものキシャメシで取り上げてしまったし、金物のまちだけにお土産分野もグルメと言うとパッと思いつかない。

そうして何かないかと道の駅を歩いていると、アレを発見した。

「鉄メロンソーダ」と「鉄入珈琲」。ちなみに「鉄コーラ」やコーヒーの3袋パックもある

そう、燕三条の新名物「鉄シリーズ」である。

2021年に発売された「鉄アイス」から始まった同シリーズ。「鉄アイス」は私も何度かいただいているが、その耳を疑うような名前とは裏腹、普通に美味しいから驚きだ。すっかりご当地商品として定着し、以来「鉄シュトーレン」や「鉄饅頭」など次々と新商品が発売されている。

そういえば、近年発売された飲み物系は試してないな──そう思って「鉄メロンソーダ」と「鉄入珈琲」を取ってレジへ向かった(初見の商品を「おすすめお土産」として紹介するのはどうなのだろうと気がついたのは記事を書いている最中だった)。

鉄の「コク」や「キレ」という独特な紹介

メロンソーダ原液の底に溜まる黒い物体

まずは「鉄メロンソーダ」から。包装を開けて原液を眺めてみると、なにやら底に黒いものが溜まっており、不安と期待が高まる。まずは写真を撮りたいので、氷を入れずに一杯。

……美味い。砂糖水で味付けたようなものではなく、ちゃんとメロンらしいまったりとした甘みと香りが広がる。だが、これならキンキンに冷やしたほうがより良いだろう。そう思い、「オススメレシピ」に従って氷を投入。冷たさによって際立った炭酸の刺激が、甘さの後味を爽快にしていく。

ちなみに、鉄の香りはしない。黒いものが溜まっているのを見たときは警戒したが、真っ当に美味しくて面食らった。

氷を入れてもう一杯。原液を先に入れたせいで底に溜まってしまった

「鉄入珈琲」。見た感じ、鉄っぽいものが入っているようには見えない

次に「鉄入珈琲」。ドリップバッグ形式で、手軽に一杯いただける。コーヒーの嫌な渋みや雑味が無く、角のない良い苦みでこちらも普通に美味しい。調べると、どうやらこの粉自体は「雪室珈琲」のものらしい。こちらも新潟のお土産に良い一品だ。

さて、本番はコーヒーについてきたこの「追い鉄」を入れてからである。封を切ってコーヒーに入れてみる。見た目は鉄粉のような感じではなく、灰色っぽい粉。少し舐めてみたが鉄臭さは感じない。

そのままでも十分に美味しかったのだが……と思いながらも一口。すると……味が変わっている? 「追い鉄」同様、鉄臭さはない。しかし明らかに何かが違う。甘みが増したような、さらに苦みの角が取れたような……。鉄瓶で沸かしたお湯は味が違うとも聞くが、それと同じ効果なのだろうか? とにかく飲みやすい、常飲したい飲み心地だ。

少し飲んだところで追い鉄投入。ちなみに、さらに牛乳を入れると一般的なコーヒー牛乳とは違い灰色っぽくなるらしい

飲み終わる頃、ふと鼻に嗅ぎ慣れぬ香りが抜けた。底に溜まった追い鉄を一気に飲むと鉄っぽさを感じやすいかもしれない

どちらも美味しく飲める一品。鉄の味というよりは、鉄分によって美味しさを引き出した商品といったところだろうか。より「鉄感」を味わいたければ「鉄アイス」などを求めるのが良いかもしれないが、せっかくならば食べ物と飲み物、どちらも「鉄シリーズ」で揃えて味わってもらいたい。

ついでに、鉄分も豊富に摂れる。

 

(編集部・T)

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