【キシャメシGW】新潟に来たら味わってほしい10選 ③さわ山(新潟市中央区)の「名代 大ふく」
ゴールデンウィークのキシャメシは、いつもの「昼ご飯」にこだわらず「新潟に来たら絶対これを味わってほしい」というご当地グルメをご紹介。お土産品、酒肴、スイーツ、お惣菜・・・オールジャンルからにいけい編集部がセレクト。人の流れが多いこの時期だからこそ、新潟が胸を張れる逸品を10日連続でお届けしたい。
薄皮のやわらか餅に、甘さ抑えた上質なあんこびっしり
酒呑みでもいける大福、手土産にも大歓迎
「新潟は米どころ」だからかどうか定かではないが、餅菓子はどの店で食べてもかなり平均値が高く、それはもう他県の人が必ず驚くレベル。
そんな中でも、新潟っ子にとってひときわ特別な存在が下町の銘店「さわ山」の「名代 大ふく」。
もうどこに出しても恥ずかしくない、新潟市を代表する甘味。申し訳ないが、記者はこれより美味しい大福を食べたことがない。
家を訪ねて来た客の手にこの大福があった日にゃ、ちょっと扱いも変わってくる。
さわ山は大正初期の創業で、現在の当主が4代目。「名代 大ふく」は創業の直後には売られていたらしい。
戦時中は一時期、途絶えていた(砂糖が手に入らなかったらしい)が、二代目が当初の味を再現。
今も変わりなく伝えられているのだという(同店HPより)
店舗では、開店前から「名代 大ふく」目当ての客が並び、午前中にはもうなくなっていることがある。
記者は仕事がら、県庁の新県政記者クラブにいることが多いのだが、たまに県庁の購買部で「名代 大ふく」を売ってることがあり、見つけたら必ず買って帰る。
この酒好きおじさん記者がですぞ!
ちなみに賞味期限は「その日のうちにお召し上がりください」
さて、どこから解説しようか。言いたいことはいろいろあるんだよな・・・
まず、餅の部分。一般的な大福よりも皮が薄い。
もう、生八つ橋とかに使われている求肥かと思うくらいうすうす。なのにまごう事なき餅、しっかりある、その存在感。
ちなみに新潟県産のもち米を100%使用。そらそうよ・・・
もうね、なんだろうこのやわらかさ。どうやったら、こうなるのか。
たとえるなら「赤ちゃんのほっぺ」
やらっか~いの、とにかく。
このやらかさを口に運ぶ愉悦。さわ山の大福は五感で楽しむ。
そしてその薄皮に、まるで親の仇のようにびっしり詰まった極上の粒あん。北海道産小豆を使用。
これがまたね、甘すぎない、いやそれ以上かも!
ヘルシー志向の現代でこそ、この甘さで「美味」とされているが「大正時代にこれで大丈夫だったんか?」といらない心配もしたくなる。それくらい甘さが抑えられている。
一方で、このふっくらとした炊き上がりはどうよ?
まろやかだねぃ・・・
これを味わうと、やっぱりあんこって煮るものでも茹でるものでもなく「炊く」ものなのだなあ、と再認識する。
一瞬、豆大福かと思うくらい、小豆の粒がごろごろして、まめまめしい。
酒呑みの記者ですら絶賛する、このあんこ。
まったく、さわ山の「名代 大ふく」だけはけしからん・・・
これ喰わずして、新潟出るべからず。
(編集部I)
【餅菓子店 さわ山】
新潟県新潟市中央区夕栄町4513
営業時間 8:00~18:00(商品なくなり次第閉店)
定休日 火曜日(月・火連休あり不定)
<グーグルマップより>
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