新潟県の花角英世知事が定例会見、大規模ワクチン接種の実施や県立県央基幹病院の指定管理者の候補者など発表
新潟県の花角英世知事は2日、定例会見を開き、県内の新型コロナウイルスの感染状況について、「新規感染者数の絶対数としては減少傾向にはあるが収束にはほど遠い、引き続き高止まりの状態」との認識を示した。また、昨年末に県内独自の警報が発令されてから半年近く経ったことについては、「注意報、警報の基準を再検討する必要性を感じて来ている。警報が空気のようになってしまい、県民の皆様に警戒を促す力にならないような状態にある」と、基準を再検討する可能性を示した。
一方、新潟県では、県内における新型コロナワクチンの接種を加速させるため、大規模ワクチン接種会場の設置に向けた準備を行っているが、この件について、「先行実施として新潟市民を対象とした大規模ワクチン接種を実施する」と話した。
日時は1回目の接種が6月12日・13日、2回目の接種が7月10日・7月11日に朱鷺メッセアトリウムエスプラナードで実施される。接種人数は1日に2,000人と、当初の想定よりも多くの人数を接種が可能となった。花角知事は、「県のマッチングシステムを利用し、多くの医療関係者の方からご協力をいただいたおかげである」と言及した。大規模ワクチン接種の詳細は別記事にて確認できる。
このほか、東京2020オリンピック聖火リレーや令和5年度に開院予定である新潟県立県央基幹病院の指定管理者の候補者選定についても言及。
県内での東京2020オリンピック聖火リレーは6月4日・5日に開催されるが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県の実行委員会ではライブ配信での観覧を推奨しており、花角知事も「県民の皆様が聖火リレーを楽しみにしていると思うが、できるだけネット配信でご覧いただきたい。聖火リレーの沿道にお住まいの方も外で観覧する場合はマスクの着用など基本的な感染防止対策を怠らないでほしい」と話した。
また、令和5年度開院予定の新潟県立県央基幹病院(三条市)については、「県央基幹病院指定管理者審査委員会の審査結果を踏まえた結果、社会福祉法人恩賜財団済生会支部新潟県済生会が指定管理者の候補者に選定された」(花角知事)と発表した。
運営実績やノウハウがあることや、県央基幹病院が果たすべき「断らない救急」等の役割・人材育成・体制などについて、地域医療構想調整会議等の議論を踏まえた提案となっていることなどを審査した上で済生会新潟病院が選定されたという。