【デカ盛りで人気の定食屋がジェラート専門店をオープン】地元農家のフルーツを使った濃厚ジェラート「ジェラートyoshida」(新潟市中央区)

2種盛りのピッコロ(ショコラ&ベリーベリークリームチーズとラズベリーミルフィーユ&ジャージーミルク)初回掲載:2024年5月20日(最終更新日:2024年6月2日)

 

GWが終わり、一気に夏へ向かうこの季節。これから食べたくなるスイーツといえば、冷たいジェラート。

2024年4月にグランドオープンしたばかりのJR新潟駅直結のCoCoLo新潟駅ビルではジェラートやソフトクリームなどの冷たいスイーツを楽しめるお店がいくつかある。今回はそのなかでも、ジェラート専門店として人気の「ジェラートyoshida」をピックアップしたい。

「ジェラートyoshida」は新潟市東区にある「定食 吉田屋」の系列店。「定食 吉田屋」といえば、盛りの良さと良心価格でお腹を満たしてくれる定食屋として有名だ。通常の定食のご飯が300gというボリューミーさで、から揚げ定食が絶品と評判である。食べ盛りの学生から外回りのサラリーマンまで、新潟県民の胃をがっつり掴んでいる。

一方、今回の新店舗は定食・ラーメンとは打って変わってスイーツ部門。方向性やターゲット層の違う飲食媒体に挑戦したわけと、そのこだわりについて取材した。

新潟駅南口の右側の階段から向かう。

「ジェラートyoshida」は新潟駅南口からビックカメラ前を通り、EASTSIDEに入ってすぐの場所に店を構える。ナチュラルな木の雰囲気が優しい印象のジェラート専門店だ。

ジェラートYOSHIDA

今回、話を聞いたのは「ジェラートyoshida」を営む株式会社吉田屋代表の吉田直哉さんと店長の池田ひかるさん。

ジェラートyoshida新潟駅 店長の池田ひかるさん。

 

地元農家とのつながりで見えた、フードロス問題に向き合う

「定食 吉田屋」を含む株式会社吉田屋の各店舗では、地元の農家から野菜を仕入れている。仕入れる野菜によって異なる様々な地元農家とコミュニケーションを取るなかで、たびたび規格外の野菜や果物の話題が出るという。

「各農家もなるべく廃棄を出さないように頭を悩ませている部分です。当然ですが、規格外と言っても味は売られているものと何ら遜色はなく、積極的にうちでも活用しています。しかし、野菜は既存店舗(定食屋およびラーメン屋)で引き取れますが、果物はそうもいかなくて…」

こう話すのは、株式会社吉田屋代表の吉田直哉さん。長く飲食業界に携わる身として、フードロス問題の解消に貢献したい思いが強くあった。

そこで、自身でも規格外の果物を地元農家から買い取り、加工して販売ができないか考えていたところ、知人から「ジェラート屋なら果物を有効活用できる」とアドバイスがあったという。定食やラーメンを売っている会社がジェラート屋をはじめるのは”インパクト”もあって話題性も高いのではと、自社でも話し合いを重ね、ジェラート屋への参入を決定した。

 

全国のジェラート屋をめぐり、味を食べ比べ

ジェラート屋を始めるにあたり、当初は当然ノウハウも何もない状態だった。

「知人のツテで沖縄の有名なアイスクリームの会社から講師を呼んで2か月くらい、ノウハウを1から学びました。ジェラートの基礎、食材の扱い方など徹底的に教えてもらいましたね。沖縄って年中気温が高いこともあって、アイスやジェラートに関しての知識や技術レベルが高いんです」(吉田さん)

新業態の立ち上げにあたり苦労した点について、店長の池田さんは次のように語った。

「お店を立ち上げる前にほぼ全国のジェラート屋を巡りました。ミルク系のフレーバー1つとっても、地域や立地でお店ごとに味や食感がまったく違います。うちでラインアップするならどういった点にこだわるかなど、細かくリサーチしていきました。それこそ小さな個人店から道の駅やショッピングセンターに入っているようなチェーンのジェラート屋まで。毎回新鮮で楽しかった反面、1日にいくつもジェラートを食べ続ける日々は結構つらかったです(笑)」(池田さん)

ジェラートyoshidaのロゴ

続けて、内装やロゴについて池田さんは次のように話す。

「実はこのロゴは長岡造形大学に通うアルバイトの子が卒業制作でデザインしてくれたものなんです。店内の内装も社員やアルバイトの学生みんなの意見を反映して作り上げました。もともと定食屋のアルバイトとして活躍してくれていた子も、立ち上げメンバーとしてこちらの店にきてくれています」(池田さん)

メンバーが一丸となって、美味しいものや素敵な空間を提供しようと進めてきた店づくり。店舗を盛り上げていくことで地域の活性化につなげていきたいという。

 

盛り方にこだわって提供するから、写真映えもバッチリ

4種盛りのグランデ(730円)。

ジェラートのフレーバーは常時10種類以上を用意している。ジャージー牛乳を使用した濃厚なミルクやショコラなどの定番フレーバーに加え、数種類のジェラートを日替わりで提供する。

通常、ジェラートの盛りつけ方の定番は、てっぺんを立たせる『三角盛り』。当店ではアイスクリームディッシャーでスクープする『丸盛り』を採用している。ジェラートは普通のアイスクリームと温度帯が違うため、やわらかくて丸盛りは難しい。この盛り方は技術が必要だ。

「グランデ(4種盛り)を頼んでいただくと、『丸盛り』でひし形になることで、正面から見たときに全種類のジェラートが見えるようになっています。写真映えもするので、ぜひ家族で、カップルで、友達同士で分けて食べていただきたいですね」(池田さん)

また、ジェラートの盛り付け順にもこだわりがあるという。

「ご希望がなければ、盛り付けはぜひお任せください。たとえばコーンで注文された場合を例に出すと、シャーベット系を一番下に持ってくると食感が合わなくなってしまうんですね。バランスを考えてワッフルに馴染むミルク系のジェラートを一番下に持ってくるなどの工夫をしています」(池田さん)

 

ジェラートを通じ、県産食材の魅力をもっと届けたい

笑顔で皆様をお出迎え

CoCoLo新潟は新潟の玄関口。新しくなったバスターミナルや駅直結のイベント会場などもこれから活発に利用されるようになり、人の流れも増えることが予想される。池田さんは、「ジェラートyoshida」も新潟を盛り上げる一助になりたいと話す。

「うちはジェラートを作る自社工場を構えているので、今後もどんどんフレーバーを増やしていく予定です。県産のフルーツはもちろん、トウモロコシや枝豆などの野菜の味わいを生かした変わり種も登場します。新潟駅に立ち寄られた際はぜひ、当店のジェラートを通じて県産食材の魅力を感じてください」(池田さん)

取材当日にジェラートを食べに来ていた学生さん、店内のフォトスポットで写真を撮っているところをお声がけ。

新フレーバーとキャンペーンのお知らせ

パッションフルーツ、グアバ、ライム、マンゴーなどのピューレを使用した『トロピカル』と『洋梨』の2種類の新フレーバーが登場。夏らしいフルーツの瑞々しさを堪能できる。

また、注文時に「にいけいの記事を読んだ」と店員にひと言伝えるとお会計から50円引きになるキャンペーンを実施。

 

※キャンペーンは予告なく終了する可能性あり

【店舗情報】
店舗名:ジェラートyoshida 新潟駅
所在地:新潟県新潟市中央区花園1丁目1-1 CoCoLo新潟 2F EAST SIDE
営業時間:10時~20時半
定休日:なし
支払方法:現金・各種クレジットカード決済・QRコード決済対応
Instagram:https://www.instagram.com/gelato_yoshida.niigata/

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(取材・撮影・文 井高あゆみ)

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