【にい経編集部発】記者コラム&今週の主なニュース 4月28日〜5月4日
記者コラム・編集後記
先月後半、ニセコ蒸溜所が新潟県の花角英世知事を訪問する様子を取材した。同社は新潟を代表する清酒「八海山」をつくる八海醸造のグループ企業。ニセコ蒸溜所では日本酒ではなくジンを製造しており、その「ohoro GIN」シリーズが国際的賞を獲得したことの報告だった。
ニセコ蒸溜所はその名の通り北海道ニセコ町に拠点を置く。八海醸造の南雲二郎代表によると、同地域は寒冷でありながら北海道の他地域よりも冬場の気温が低くなく、ジンの製造に適しているという。
商品の「ohoro GIN」はもちろん、観光の面でもニセコ蒸溜所はすこぶる好調であるという。同所では製造工程の見学が可能なほか、日本の伝統工芸品などを置いたショップも併設している。中には燕三条製の商品も置かれており、「外国人観光客に大人気だ」と南雲代表は知事へ熱く語っていた。
ニセコと言えば、外国人向け、かつ富裕層向けのリゾート地として成功を収めた土地。話に出た燕三条でも、BtoCの企業では最近、インバウンドや高級路線を意識して付加価値の向上に挑んでいる。やはり現在、こうした在り方が一つの潮流になっているのだろう。いまだ続く円安も、またそれを後押しする。
とはいえニセコに続くのは容易ではないし、外国人や外資系リゾートが増えた弊害も聞く。新潟県内のインバウンド施策がどういった方向へ進むのか、注視していきたい。
(編集部・鈴木琢真)
今週の主なニュース
編集部ピックアップ
【今年創業400年】これはもしや東京進出の走り? 当時お江戸日本橋に店舗があった髙橋孫左衛門商店はまさに新潟県上越市の「伝統文化」だ
【女性記者の体験レポート】話題の頭蓋骨・脳セラピーを体験したら、目に見える驚きの結果が……5/31まで1,000円OFF!「ヒーリングサロンLino(リノ)」(新潟市東区)
https://www.niikei.jp/1029453/
経済
【2024年3月数値】新潟市の消費者物価指数は前月から0.3%上昇、新聞など印刷物が値上がり 前年同月比では宿泊料含む「教養娯楽」が9%増
【野遊び拠点の開発など計画】スノーピーク(新潟県三条市)と群馬県上野村、上野村漁業協同組合、ティムコが包括連携協定を締結
【まもなく発売】「THE HERBALIST YASO ジンソーダ」新発売を前に、越後薬草(新潟県上越市)がメディア向けレセプションを開催<再掲載>
社会
地域・くらし
【新施設】「弥彦の丘サテライトオフィス」(新潟県弥彦村)がオープン 県内外11社が入居、コワーキングスペースとしての利用も<再掲載>
コラム
【コラム】「日本政府観光局バンコク事務所長の頃 ~所長として取り組んだことのまとめ②」元新潟県副知事・中国運輸局長 益田浩
【コラム】「ジープ島物語」ここには都会にある物は全てなく、都会にない物が全てある 第2回「南方への憧れ」ジープ島開島者吉田宏司(新潟県上越市在住)