新潟県加茂市の藤田明美市長が定例会見で、新型コロナワクチン接種の拡充やポルトガル選手の合宿受け入れを発表
新潟県加茂市の藤田明美市長は2日に定例会見を開き、高齢者向けのワクチン接種日と接種可能人数の拡充や、オリンピックの事前合宿としてポルトガルの選手を受け入れることを発表した。主な発表項目は、以下の通り。
目次
◎ワクチン接種体制や予約サポートを拡充
◎ポルトガルの選手のオリンピック事前合宿を受け入れ
ワクチン接種体制や予約サポートを拡充
加茂市は高齢者向けの新型コロナワクチン接種の終了時期を早めるため、集団接種の接種日を追加し、また1日あたりの接種可能人数を増加させた。またこれに伴い、すでに接種を予約している人の予約の前倒しも可能となっている。予約と予約の変更に関しては、市コールセンター、または、市のワクチン接種予約受付サイトで可能である。なお、予約変更の受付は5月20日から開始しており、現在までに584人が予約の前倒しを実施した。現在も7月分の予約枠は空いているという。
また10日からは、16歳から59歳で基礎疾患がある人の事前申告の受付を開始。申告した場合は、60歳から64歳の人と同時期に接種券が送付される。申告は、市コールセンター、インターネット、または、健康福祉課の窓口にて。
加えて、加茂市では市内の保育園、幼稚園、こども園の保育士など関係者や、ホームヘルパー、高齢者施設での従事者にも優先接種をする体制の構築を進めおり、接種時期に関してはワクチンの供給状況を見てからとなるが、6月下旬から接種券の発送を開始するという。
さらに、市では第一生命と連携し、主に高齢者を対象とした接種予約のサポートを行う。具体的には、第一生命の職員が地域を営業活動や顧客の元へと巡回する中で、スマートフォンやPCを使った予約が困難な市民へ対して予約手順の解説などを実施するようだ。
藤田市長は「予約が困難な方へ対して、市の職員が出向いていくというのはなかなか難しいため、地域の方々をよく知る第一生命のスタッフのサポートは大変心強い」と話す。
ポルトガル選手のオリンピック事前合宿を受け入れ
加茂市では東京オリンピック開催に際しロシアの体操チームの事前合宿を受け入れる予定だったが、新型コロナウイルスの影響から合宿を中止することがロシア側からの申し入れにより決定していた。
一方で、クロアチア、台湾、ポルトガルの体操チームからは合宿受け入れのオファーがあり、短期間・少人数での滞在を予定、かつワクチン接種済みのポルトガルのチームのみ受け入れることを決定。1日付けで大使館を通じてポルトガル体操連盟と合意書を締結した。滞在するのは、ポルトガルのフィリパ・マルティンス選手とコーチ、在京ポルトガル大使館の職員の計3人で、期間は7月13日から18日まで。
受け入れにあたり、行動を共にする職員などはキャンセル分のワクチンを接種し、PCR検査を毎日実施するなどの感染対策を行う。また、選手と市民の接触は控えるようにするが、市民向けに選手の紹介などの機会を模索中であるようだ。
なお、ロシア選手に関しては合宿の受け入れは中止となったものの、記念の切手シートや観戦ガイドブックの作成などを通してホストタウンとしての応援をしていくという。