【キシャメシ】行列覚悟の人気店! 鰹そば 田ヶ久保(新潟市中央区)で念願の淡麗かつおラーメンを食す
ずっと行ってみたいラーメン店があった。
オープンしたのは2023年の暮れのこと。たちまち話題を呼び、連日行列の様子がSNSから伺えた。
透き通るスープに、美しく整列した麺線、ほんのりピンクがかったレアチャーシューという、筆者が好きないわゆる「淡麗系ラーメン」という系統だ。しかも、その店は「鰹そば」という鰹を効かせた一杯を提供するという。
ぜひ食してみたいと思うが行列店へ行くのはハードルが高い。そのうち落ち着いたら……と思いオープンして4カ月ほどが経った今春、念願の訪問が叶ったのである。
今回紹介する「鰹そば 田ヶ久保」は、新潟市中央区愛宕にある。複合施設「NEST女池神明」内にあり、施設内は同店と惣菜店の「うえとよこ」が並ぶ。
駐車場は、店の表と裏に計17台分があり、広々としているのて停めやすい。
同店の開店時間は11時だが、9時には入口付近にウェイティングボードが置かれ、名前が書けるシステム。この日取材が早めに終わった筆者は、10時45分頃に到着。なんと1番目に名前を書いた。
その後、名前を書きに続々と来店し、開店時間の11時には行列ができた。
入店すると、すぐに券売機があり事前精算でチケットを購入する。ラーメンの種類は大きく分けて4種類。そして、ご飯物の鰹のたたき丼もイチオシとのこと。
チケットを購入し、ラーメンが来るのを楽しみに着席した。
ほどなくして、スタッフの方が目の前で鰹節を削り始めた。どうやら、同店はラーメンに削りたての鰹節を入れて、香りや味わいの変化を楽しむらしい。なんという粋な演出だろうか。ますますラーメンに期待が高まった。
筆者がオーダーした、淡麗かつおそば(醤油)950円。
スープには、鹿児島県枕崎産の本枯節を中心に厳選した三種類の節、昆布、鶏がらなどを使用。醤油タレには、小豆島の醤油と長岡市の醤油「郷土の実り」を合わせ、香り高いスープに。
出汁の旨味と醤油のコクとキレが感じられ、思わずゴクゴク飲み干したくなる美味しさだった。
麺は、パツンとコシがありながらも喉越しが良いストレート麺。小麦の香りが感じられ、スープとの相性も抜群だ。
削りたての鰹節を入れると、香りが立ちより一層旨味が増すようにも感じられた。
そして、忘れてはいけないのが鰹たたき丼。こちらはミニサイズ500円。
脂がのっている気仙沼産の鰹を藁でさっと焼いてたたき丼に。藁の芳醇な香りで芳ばしく、むっちりとした鰹がうまい。これは同店に来たら必食の一品だ。
人気の理由に納得だった。
昼の部は行列覚悟だが、夜の部の場合は落ち着いている日もあるらしい。次回は夜の部で、淡麗鰹そば(しお)を食べてみようと思う。
(編集部・A)
【鰹そば 田ヶ久保(たがくぼ)】
新潟県新潟市中央区愛宕1-3-1
070-9279-1313
営業時間/11時~14時(LO)、18時~21時(LO)
定休日/水曜
席数/33席
駐車場/17台
【グーグルマップ 鰹そば 田ヶ久保】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。