コジマタケヒロのアルビ日記2024 Vol.10「若さ全開」奥村仁

直近の記事をピックアップし、日曜日に再掲載します(編集部)
初掲載:2024年5月10日

アルビレックス新潟の奥村仁選手

6日に行われた第12節・アウェイの神戸戦(●2-3)。65分、島田譲選手に変わり、ピッチに入った奥村仁選手は、さまざまな場面に顔を出し、明らかに攻撃のリズムを変えていた。「ボランチとして入りました。ヒロくん(秋山裕紀選手)からは、前でプレーしていいよと言われていたので、できるだけ前でプレーすることは心がけていました。リズムはつくれたと思いますが、ミスが何回かあったのでそういったところを減らしていけば、前を向いてプレーやゴールに向かっていくような自分の持ち味をもっと出せたのかなと考えています」

この試合の前半は、新潟とって非常に苦しいものだった。なかなかいい場面がつくれない中で、0-2とスコア的にも難しい展開。しかし、後半は入りからチームが変わったような印象で、果敢に神戸陣内に入ることができていた。

松橋力蔵監督は、前半と後半の違いについてこう話す。

「行くしかないってなったときに前に人をかけると後半のような形になる。たとえ相手が意図的に守備位置を下げたのであっても、結果それはどうだったか。オフサイドで幻となってしまいましたが、追いつくところまで行けました。点を取りに行くということに対してみんなのベクトルが合ったら、相手が下がっていようが下がってなかろうが、前から来ようが来まいがそんなことは関係ない。気持ち一つであそこまでのプレーができるならは最初から行こう。そんなふうに話をしました」

途中交代の奥村選手についてはこう話す。

「ボランチではありましたが、どんどん前に入って行けと伝えました。彼の良さというのは、神戸戦で見せたようなプレー。ボールを簡単に下げないですし、相手の守備が少しでも間延びしたら前に、前に出てくれますし、前にボールもつけられる。守備での難しさはあったかもしれないけれど、あの状況の中ではいい活躍をしてくれたと思っています」

「自分としては前の選手なのでゴールやアシスト、そういった決定的な仕事をすることがまだできていないのでそこをもっと突き詰めて練習からやっていく必要があると思っています。ただ、攻撃の部分では自分でもやれている面があると感じています。例えば、センターバックとボランチの間で前を向くという、相手にとっては予測の難しい、一瞬のスピードで行うようなプレーはもっと磨いて、アピールしていきたい。守備の部分含め、強度が足りていないので、もっと体を強くしないといけないとも思っています。試合では、もうちょっと若さ全開でプレーして、ミスを恐れず、チャレンジしていきたいと思っています」(奥村選手)

現在のチーム状況を見ると、今後試合に絡む機会は増えるであろう、23歳のルーキー。若いからこそ自信をつければ勢いに乗ることもできるだろう。それが結果、チームに勢いをもたらすことにもつながる。

果敢にチャレンジし、相手ブロックを切り崩す、そんな姿をもっと多く見てみたい。

 

◎アルビライター コジマタケヒロ
練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート。

 

【関連記事 コジマタケヒロのアルビ日記2024】
前回:Vol.9「押し上げる」遠藤凌(2024年5月9日)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓