【営業利益が前期比49%減】北越メタル(新潟県長岡市)が決算発表、資材の高騰や電力コストの大幅上昇が影響
北越メタル株式会社(新潟県長岡市)は5月10日、2024年3月期決算(連結)を発表した。
売上高は318億2,300万円(対前年同期比2.5%増)、営業利益は5億2,800万円(同49.2%減)、経常利益は6億5,600万円(同42.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億6,700万円(同53.8%減)となった。
主原料である鉄スクラップおよび合金鉄などの副資材の価格が高止まりで推移したほか、当地区では電力コストが大幅に上昇したことなどにより、厳しい経営環境となった。
販売面においては、建設業界における人手不足問題や諸資材価格の高騰により、建設工事の工期遅延および見直しが相次ぎ、建設鋼材需要は想定以上に悪化した。
このような環境下、一部品種における販売数量は増加したものの、主力製品である異形棒鋼を中心に多くの品種においては販売数量が低迷。また、価格面においても、販売価格の改善に努めてきたが、各種コスト上昇分を十分に転嫁するまでには至らなかった。
一方、製造面においても、一部原単位などの悪化により製造コストが上昇した。