【動物の幸せ×地球の環境】フリーアナウンサー伊勢みずほ氏とデザイン制作会社ファジカ(新潟市中央区)がタッグ、2日限りの喫茶店「喫茶理科室」を開催

ちいさな森の喫茶店。「喫茶理科室」が5月11日と12日に開催された

フリーアナウンサーの伊勢みずほ氏とブランディング&デザイン制作を手掛ける合同会社(新潟市中央区)ファジカがタッグを組んで不定期イベントとして開く喫茶店「喫茶理科室」が5月11日と12日の2日間、ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター、新潟市中央区)で開催された。

「喫茶理科室」とは、「すこやかオイシイ」ものを提供する喫茶店。提供するコーヒーやフードは、その味だけではなく、健康や自然環境にもこだわり、さらには「動物の幸せ」にとっても良いものをコンセプトにしている。

ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター、新潟市中央区)で開催した「喫茶理科室」

フリーアナウンサーの伊勢みずほ氏

伊勢氏は動物愛護活動を長く行っており、その活動の中で広く啓蒙したいと考えていたのが、アニマルウェルフェア(動物福祉)だ。

アニマルウェルフェアとは、動物が快適で健康的な環境で生活できるようにすること。現在の日本では、つなぎ飼いの乳牛や、ケージ飼いの鶏など、動物の自由が奪われている現状が多くある。世界動物保護協会(WAP)が発表した「2020年の動物保護指数ランキング」で、日本は最低ランクのGとなった。

伊勢みずほ氏が飼っている猫とウサギをモチーフに作った「MIZUHO Specialクッキー」

「喫茶理科室」の運営スタッフたち

伊勢氏のアニマルウェルフェアを啓蒙したいという想い、そして近い将来喫茶店を開きたいという夢に共鳴したのが、ファジカのアートディレクター山下良子氏だ。

山下氏は、ブランディングやデザインを手がける上で「環境に優しい広報の在り方」を模索し続けており、顧客への提案だけでなく、日々の業務で紙の排出削減を心がけたり、自家焙煎のRA認証コーヒーを普段から飲んだりといった小さな努力を行ってきた。

仕事を通じて出会った伊勢氏と山下氏が、「動物の幸せを考えることと地球環境をよくすることって、根っこでつながっているのでは?」という気付きがあったことから、「一緒に喫茶店をやってみよう」と意気投合。

2024年10月に初めて「喫茶理科室」を開催し、今回が2回目の開催となった。

自家焙煎のRA認証コーヒーを淹れるファジカの小林功代表

NIIGATAホットサンド【里仙こしあん×理科室特製きんぴら&チーズ】

杉の間伐材の皿や竹のフォークを使用カトラリーは間伐材を切り出してつくった木製トレイを使用する。また、フードロス対策として予約制にして廃棄ゼロのイベント開催を目指すなど工夫を凝らした。

一方で山下氏は、「無理をし過ぎないことが大事。『出来るだけ』『可能な範囲で』が大切なポイント。楽しく、ワクワクしながらメニューを考えたり、試作を繰り返したりしてきた」と話す。

伊勢氏は、「喫茶店が1つのきっかけになり、少しでもアニマルウェルフェアや環境の事を知って考えてもらえたら嬉しい」と語った。

新潟市内から訪れた女性(40歳代)は、ホットサンドとチーズケーキ、アニマルウェルフェア認定ミルク使用したカフェオレを注文。「とても美味しくて楽しい時間を過ごせた。動物のことや環境のことは普段あまり意識していなかったが知るきっかけになった。また開催してほしい」と話した。

「喫茶理科室」は、今後も新しいことを取り入れつつ、不定期での開催を続けていきたいと考えている伊勢氏と山下氏。「喫茶理科室」のインスタグラムにて情報を発信していく予定だ。

また、アニマルウェルフェアや環境配慮への考え方をさらに浸透させていくため、賛同する企業や食品会社などとの積極的なコラボレーションも視野に活動していくという。

焼き菓子の提供で参加した「ひだまりkitchen」の石川あす香氏

合同会社ファジカ(新潟市中央区)のアートディレクター山下良子氏(左)と、フリーアナウンサーの伊勢みずほ氏

「喫茶理科室」の運営メンバー

(文・中林憲司)

 

「喫茶理科室」インスタグラム

伊勢みずほ(インスタグラム)

合同会社ファジカ(ホームページ)

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