【決算】北陸ガス(新潟市中央区)、経常損失5億9,900万円 暖冬や能登半島地震が影響
北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は5月15日、2024年3月期決算(連結)を発表した。
売上高は614億500万円(前年同期比11.8%減)、営業損失は9億4,300万円(前年同期は2億8,300万円の利益)、経常損失は5億9,900万円(同6億8,700万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は17億5,900万円(同4億2,000万円の利益)の赤字となった。
売上高は、原料費調整に伴いガス料金単価の引き下げがあったことに加え、前年の春先や冬場を中心に気温が高く推移したことによる給湯・暖房用需要の減少、業務用の顧客の設備の稼働の減少によるガス販売量減少が響いた。
営業費用は、前期に高騰したLNG価格が下落したこととガス販売量が減少したことから原料費が減少。前期比10.1%減の623億4,900万円となった。
さらに、能登半島地震に伴い被災した設備の修繕費用を特別損失へ計上した。
2025年3月期は、売上高632億円、営業損失5億3,000万円、経常損失3億2,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億8,000万円を見込む。
平年気温ベースでの想定によりガス販売量の増加を見込み、売上高は前期比2.9%増とした。
一方で、「物価など上昇に伴う工事費、委託費などの諸経費全般の増加があることに加え、レジリエンスの強化や保安・安定供給の更なる維持向上のため、引き続き経年ガス管の取替や供給設備の保全・機能強化に取り組む必要があることから営業費用が増加し、営業損失及び経常損失となる厳しい収支が予想される」という。さらに、2025年4月に予定している小千谷市ガス事業譲受けの準備費用を見込む。
なお、固定資産の売却に伴う特別利益を加え、当期純利益は黒字となる見通し。
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