作った電気は「売る」から「使う」へ。 自家消費型太陽光発電の普及に取り組むテクノナガイ(新潟市北区)

環境問題などを背景に、再生可能エネルギーが注目されている。中でも話題なのが、自家消費型太陽光発電というものだ。昨年10月、菅首相が日本の温暖化排出ガスを2050年までに実質ゼロにするという目標を宣言したこともあり、注目度が格段に上がっている。

【脱炭素化社会にフィットする発電】
昭和22年創業以来、70年以上にわたり地域に根付いた営業を続けているテクノナガイ(新潟市北区)は、平成21年にエネルギー事業の展開をスタート。太陽光発電の設備工事は新潟県トップクラスの施工実績を誇る。自家消費型太陽光発電を全面に打ち出したのは2年前と、菅首相が宣言をする前になる。

株式会社テクノナガイ(新潟市北区)はJR豊栄駅前の本社に加え、新潟市北区に笹山事業所などを構える。

テクノナガイの長井裕三社長は、時代の流れから脱炭素化が進むことを読んでいた。「弊社は農機具屋からスタートして以来、時代の状況やお客様のニーズに合わせて変化してきた会社です。十数年前にエネルギー事業を立ち上げた頃、不安はありながらもこれからはエネルギーの時代だと私も先代社長の父も感じていました。その後東日本大震災があって原発の問題が出たりする中で、日本中でエネルギーに対する考え方が大きく変わったと思います。しかし、火力発電では大量の二酸化炭素が発生します。炭素が増えることは温暖化の要因だとも言われていますから、環境を守る大きなきっかけとして、二酸化炭素排出量が少ない自家消費型太陽光発電をおすすめしています」と、太陽光発電の必要性を語る。

創業者の祖父、2代目の父を継ぎ3代目社長を務める長井裕三氏。

【電気代コストの削減にもつながる】
自家消費型太陽光発電は、作った電気を自分で消費するため、従来の電気使用量から発電した分を差し引く形で電気を使用でき、電力会社から購入する電気量を削減できる。長井社長によると、十数年前と比べ、設置費用も3分の1程度。設置にあたり一定のコストはかかるが、中長期的に見るとメリットの方が大きくなってくる。さらに、家庭に比べ消費電力が大きい事業所ほど、そのメリットは大きくなるという。

【自家消費型太陽光発電を企業に進める理由】
テクノナガイでは、企業をメインに自家消費型太陽光発電の推進を続けている。その理由を長井社長はこう語る。「脱炭素化は、家庭の何十倍何百倍と電気を使う企業さんに動いていただくことで効果が大きくなります。太陽光発電のイメージとして、高いとか効果が分からないという声もまだ多いのが実情なので、私たちがもっと発信することで早く知ってもらえたらと考えています。今、自家消費型太陽光発電を設置する企業さんには、国から補助金が出ている良い時期でもあるので、業種を問わず、10年20年先の利益や企業としての価値を考えてみていただきたいのです」。

施工の一例。聞き取り調査から、企業ごとに最適な設備を提案する。

【新潟はこれから太陽光発電が普及していくエリア】
今、脱炭素の流れは世界的なものとなり、日本でも政府の表明後、大企業が続々と目標を打ち出した。SDGs(持続可能な開発目標)にも「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」という項目があるように、この流れは世界的なスタンダードになってくると思われる。長井社長によると、新潟での施工実例はあるものの、まだ数は多くない。その理由としては、雪国であることと、設置した人の声を聞くまで様子を見ようという控えめな県民性が考えられるという。「太陽光発電事業を始めた頃、新潟は雪が降るし太陽光なんてできないでしょとよく言われました。確かに真冬の発電は良くないですが、1年を通して見ると東京を100とすれば新潟は95~96くらいで、さほど変わらないのです。また、他所が設置したのを見て考えるという声は確かにあります(笑)。設置した企業さんや一般家庭で、設置しなければよかったという声は聞いたことがないので、安心してお問い合わせいただけたらと思います」と、長井社長は新潟にも太陽光発電を普及できると太鼓判を押している。

屋根にパネルを載せるのが困難な場合は、屋外の設置も可能だ。

【自家消費型太陽光発電で企業価値を上げる】
自家消費型太陽光発電での大きなメリットは、コスト削減と脱炭素への貢献だ。また、脱炭素、地球環境に貢献していることを、太陽光を入れることによって世の中に発信できることが企業価値を上げることにもつながるという。「近年の学生さんは、企業選びにおいて環境問題に取り組んでいるかを一つの判断基準にすると言われているので、環境への貢献が優秀な人材を獲得するポイントとも言えます。また、SDGsや環境問題に取り組んでいることが社員さんのエンゲージメント向上にもつながるのではないでしょうか。務めている会社に誇りを持ち、働き甲斐を持ってもらえたら、会社全体の士気にもつながるでしょう」。と長井社長。また、大規模停電になった時など、太陽光発電、蓄電池があれば夜も明かりがつくし、携帯を充電するなど地域の人の助けになることもできる。「私たち中小企業は、地域の人々に支えられて成り立っています。非常時に力になれる企業であることも大切だと思います」。地元に根差した会社を営む長井社長ならではの言葉だ。

【施工は地域を知る地元の会社で】
テクノナガイでは、北は村上、南は県央エリアまでの施工を手掛けている。聞き取り調査から設計施工、アフターフォローまで一貫して行うのが強みだ。「訪問販売で太陽光を取り付けたはいいが、電話がつながらない、会社がなくなったなどのトラブルで弊社に連絡が来るケースも少なくありません。雪の問題もありますし、地域の特徴を知る地元の業者にお任せいただくのがベストです。もちろん、太陽光発電って何?といった初期段階の疑問でも気軽にご相談ください」と長井社長。詳しい話やシミュレーションなど、随時問い合わせに対応している。

【脱炭素化に寄せる長井社長の想い】
最後に、長井社長から太陽光発電についての想いを聞いた。「日本はとても恵まれた国です。と同時に、そうなるために犠牲にしてきたものがあって、それについて考える時期に来ていると思います。例えばスコールのような突然の大雨など気候の変化なども今までの積み重ねだとしたら、このままでいいのかということで脱炭素化を進めようという動きになっているので。私が強く感じているのは、子どもや孫にどのような環境を残していくかということ。そこで、エネルギー事業をしている私たちができることは、自家消費型太陽光発電なのです。日本が取り組もうとしていることに、できることで貢献したいと思っています」。

自家消費型太陽光発電について詳しくは
株式会社テクノナガイ
TEL 025-387-3117
URL https://www.technonagai.co.jp/

 

本記事は、テクノナガイの提供による記事広告です。

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