【市況低迷や競争激化で…】土木工事の萬興業(新潟県佐渡市)が破産開始決定、負債総額は約4,600万円

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社萬興業(新潟県佐渡市、設立1975年4月1日、資本金500万円、市橋勝巳社長)が5月10日、新潟地裁佐渡支部より破産開始決定を受けた。

破産管財人には江花史郎弁護士(にいがた駅前法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は、約4,600万円が見込まれる。

萬興業は1964年11月創業、1975年4月に法人化した土木工事業者。新潟県や佐渡市発注の公共工事や地元建設業者の下請などで受注基盤を形成し、2000年3月期は5億4,415万円の売上高を計上していた(以降、決算月を9月に変更)。

しかし、市況低迷や他社との競争激化などで、その後の売上高は減少傾向を余儀なくされ、2021年9月期の売上高は5,256万円にまで落ち込み、1,656万円の赤字計上で債務超過額も2,113万円に拡大していた。2022年9月期以降においても業況に好転材料は乏しく、採算的にも苦戦を強いられていた模様で、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。

 

【新潟県内の倒産情報など】
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