【学生たちが立ち上がる】警察と中条高校の生徒が高齢者が居住する家を家庭訪問、祈りを込めた折り鶴が手渡される(新潟県胎内市)
初掲載:2024年5月22日
新発田警察署は5月21日、新潟県胎内市、胎内市交通安全協会などと協働し、新潟県立中条高校の生徒とともに、胎内市内の高齢者世帯を訪問し、交通安全などを呼びかける家庭訪問を実施した。
胎内市内では2023年、交通事故により2人の命が失われた。また、犠牲者は2人とも70歳以上の高齢者だった。
そうした背景から、例年、交通安全協会・交通安全指導員と警察は協働し、家庭訪問を実施していた。そんな中、今回は初の試みとして中条高校の生徒12人が参加し、胎内市本郷町地内の70歳以上の高齢者が在住する113世帯を訪問した。
高齢者の住む家を訪れた学生らは、高齢者およびその家族へ交通安全チラシや啓発品を配布した。加えて、今回の家庭訪問では中条高校の生徒が作成した折り鶴と手紙も手渡された。
学生から啓発の言葉と啓発品などを受け取った男性は、「急な訪問だったので最初は驚いたが、(学生の言葉などを聞いて)気をつけなければいけないなと思った」と話した。また、受け取った男性は自動車学校で高齢者に向けた講習を受けた際に自分の運転の癖を指摘され、それ以来、車の運転に気をつけているのだという。
家庭訪問終了後、中条高校に通う生徒に話を聞くと、「折り紙と折り鶴を差し出して渡していたが、もっと色々と積極的に(高齢者などに)言葉をかけれたのではないか」と真剣な表情で振り返っていた。
新発田警察署胎内分庁舎の岡澤寛所長は、「交通事故は年齢や性別関係なく発生する。若いうちから交通安全の意識を高めてもらいたいと思う。これからも交通安全対策に力を入れていきたい」と語った。