【新店舗情報】『買取大吉』新発田市のパテオ西新発田内にオープン 世の中を映す鏡 リユース店急増のワケ<再掲載>

新潟県新発田市のパテオ西新発田内にオープン「買取大吉」

初掲載:2024年5月22日

新型ウイルス禍で、これまでよりもより好調な売上を上げている業界がある。不用品を買い取る「リユース店」だ。中古品市場に関するニュースサイト「リサイクル通信」によれば、2021年のリユース市場の規模は2.7兆円。25年には3.5兆円に規模にもなるとされている。美容・理容市場が2.1兆円、食品宅配市場が2.2兆円といえば、その規模の大きさがたやすく想像できるだろう。

そんなリユース業界の中にあって、特に勢いのあるグループのひとつ「買取大吉」の新店舗が24年4月22日、新発田市のパテオ西新発田内にオープンした。

店長の横渡剛さんはこう話す。
「20代から年配者の幅広い年代のお客さまが当店に来店されています。全国的にはブランド品買取りなどをする際の家財整理時に出たタンスの肥しの買取り希望が半数を占めています」

お客様カウンター

新発田市は24年4月8日に、近年、核家族化や少子・高齢化、人口減少の進展、既存の住宅・建築物の老朽化などに伴い、全国的に空家が増加しており、適切な管理が行われていない空家等が防災、防犯、衛生、景観などの地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしているとして、「新発田市空家等の適切な管理に関する条例」を改正したばかり。増えていく空き家問題が一つの課題となっているエリア。

「昔集めていたコインを現金化してきてほしいとおじから頼まれたという方や、父親が持っていた古銭を持ち込みになる方。一般的なリサイクルショップでは買い取ってもらえないようなものをお持ちになる方がほとんどです。」(横渡さん。)

「5月末まではオープニングキャンペーンでより高い金額で査定を出させていただいていますが、通常時であってもお客さまにご満足いただける査定額を提示できているからこそ、多くの買い取りをさせていただいていると考えています」と横渡さん。

店内全体から清潔感が漂う

「パテオ西新発田店」では家財整理という側面でのリユース店利用が多いようだが、全国的に見るとやはりブランド品の買い取り利用の頻度が多い。その背景には、新しい生活様式となった新型ウイルスが影響している。在宅時間が長くなったことで、部屋や家の片付けを行う人が急増。整理ついでに中古品を売ろうとする流れが加速した。

一方で感染リスクを下げるために国同士の行き来に制限がかかり、海外旅行のニーズはそのほとんどがなくなった。この人の流れ同様に、物の流れもほぼなくなり、輸出や輸入に頼る業界は大きな打撃を受けた。欧米から輸入される海外のハイブランド商品の新商品が日本に入ることはなくなってしまった。
同時に仮想フリーマーケットアプリの「メルカリ」をはじめとしたアプリの存在がリユースに対する抵抗感を大きく下げたこともリユース市場の拡大化へと起因したと思われる。

「ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネルといったアウトレットで購入できないブランドのアイテムは需要も高いですし、頑張ってお値段をご提示させていただきます。持ち主の方が要らなくなったものを欲しい方に繋いでゆく最初の窓口が「買取大吉」だと思ってます。お客様が笑顔になる隻脚に心がけていきたいです。」と語る横渡さん。
巣ごもり生活と部屋の整理。
賢い買い物といいものの継承。
空き家問題といらないものの現金化。

不況に強いといわれるリユース業界は、実に世の中を映し出す存在なのだ。

取材協力/買取大吉 パテオ西新発田店
住所/新潟県新発田市富塚町2-19-3
営業時間/10:00~19:00
休み/年中無休
TEL/0120-048-977
URL/https://www.kaitori-daikichi.jp/store/pateo-nishishibata/

(文・小島岳大)

買取大吉_パテオ新発田店

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓