【コロナ禍による半導体不足も影響】空調、冷凍・冷蔵設備のアイ・アール(新潟市江南区)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社アイ・アール(新潟市江南区、設立2002年8月28、資本金300万円、茨木敏裕社長)が5月14日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。
破産管財人には五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は、約1,600万円が見込まれる。
アイ・アールは、2002年8月に設立された事業体で、店舗や飲食店を対象に、空調、冷凍・冷蔵設備の販売・据付工事、メンテナンスなどを手掛けていた。
しかし、業界再編に伴い取引先であった大手コンビニエンスストア向けの受注が減少したほか、コロナ禍による半導体不足の影響でエアコンなどの商品供給に遅れが生じ、営業機会損失なども生じていた模様。その結果、2023年6月期の売上高は約2,800万円を確保することにとどまり、損益も営業赤字の状態にあり、資金繰りも限界に達したため、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは153件目となる。
【新潟県内の倒産情報など】
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