【キシャメシ】三条市民が母の手料理より親しんだ味。大福もちが丸ごと一個入った「たらだやの大福パン」(新潟県三条市)
朝ご飯を健康的に食べすぎて、あまりお腹が空いていない昼下がり。コンビニやスーパーのお惣菜だと味気がないし、結局誘惑に負けてお弁当を買いそうな気がする・・・と車を走らせながら悩んでいたら、ピンと閃いた。
「そうだ、大福パンを食べよう!」
大福パンとはその名の通り、パンの中に大福もちが丸々一個入った魅惑的なパンのこと。筆者の地元、三条市の学校給食でパンを提供している『鱈田屋菓子店』で作られているパン(通称、たらだやのパン)なのだが、店頭販売は注文のみの取り扱い。ではどこで買えるのかというと・・・
ここ!三条市民プール!
実は『たらだや』のパンは三条市内数か所に設置されたパンの自動販売機で購入できる。三条市民プールはその貴重な自動販売機設置場所(ほかには燕三条地場振興センターにもあるそう)。
しかし、大福パンがあるかどうかは賭けなのだ。普通の店舗販売とちがって、自動販売機には数の限りがある。この日、わたしが市民プールに向かったのは12時過ぎ。玄関をくぐると左手に受付、正面にセブンティーンアイスの自販機を発見。そして、右に向くとパンの自動販売機が!
以前はびっしり『たらだや』のパンで埋め尽くされていたが、この頃は日持ちするお菓子などもあるみたい。さてさて大福パンは・・・あったー!
ね・・値上がりしている・・・。以前大人になってから食べた日のことを思い出したが確か160円くらいだったような気が。日々迫りくる物価高騰の波を感じながら、小さくてかわいい、丸い大福パンを購入してご機嫌に自宅へ戻る。せっかくなので、萌え断(食べ物の美しい断面に萌えること)したい。
切れ目があるので、そこから一回開いてみる。
一回開いてしまったけれど、いざ、みよ!これが『たらだや』の大福パンの断面だ!
ホイップクリームたっぷりで、大福もちがちまっと寄っていてかわいい。ひと口食べてみるとパン生地の程よい甘さと軽やかな食感、甘過ぎず意外となめらかなホイップクリームが舌に馴染む。あんことクリームの相性が良いのは古代からの常識。間違いなくおいしい。
パンを食べているはずなのに、大福のもちっとした食感のおかげで不思議な気持ちになる。昔はひとつ食べるとお腹いっぱいになっていた記憶があるが、案外ぺろりと平らげてしまった。
今回は購入が叶わなかったが、『たらだや』のパンの自販機ではほかにも食パンにバタークリームを挟んだ懐かしのバタークリームパンも売られている様子。遠い学生時代を思い出したい方はぜひ三条市内の施設を探してみてはいかがだろうか。
(編集部AI)
【鱈田屋菓子店】
新潟県三条市南四日町1丁目9-18
営業時間 8時~17時
定休日 日曜日
※鱈田屋の店頭販売は注文のみなので注意。
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】