【地域のデザイン経営を後押し】燕三条地場産業振興センターで「アイデアを生み出す」ワークショップ開催、地域から20人が参加
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初掲載:2024年5月23日
燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)と株式会社ロフトワーク(東京都渋谷区)が5月21日、デザイン経営の支援プログラムのキックオフイベントを開催。主に燕三条地域の企業から20人が参加し、発想力を高めるワークショップを行った。
デザイン経営伴走支援プログラム「DM Factory」は、燕三条地域の企業のデザイン経営導入を支援するプログラム。3年計画で昨年から実施しており、今年のプログラム期間は6月から8月までの3カ月。自社分析からプロジェクトの計画の策定までを段階的に支援し、持続可能なデザイン経営の実現を後押しする。なお、2年目の開催だが、今年から参加することも可能だという。
今回のキックオフイベントは「DM Factory」の導入的な位置づけで、これを契機にプログラムへ参加する企業を掘り起こすことが狙い。会場には、燕三条地域内の企業で働く人を中心に、他地域の自治体職員やフリーランスの参加者の姿もあった。
イベントではデザイン経営を意識することを目的に、1組5人ほどのグループに分かれて「他者の視点を交えてアイデアを生み出す」ことをテーマにしたワークショップを実施。
「燕三条と言えば?」というお題から出発し、他社や他地域の人と意見交換をしながらアイデアを出し、そこで出たワードをあえて逆転させてみるなどして「常識にとらわれない発想」や新たなアイデアを生む方法を試した。
燕三条地場産業振興センターの佐藤一男専務理事は「近年、(燕三条地域には)全国から観光客が来ていて喜ばしい限りだが、産業の面では材料の高騰や円安の影響などがあり、新商品開発も含め厳しい状況。こうした状況でも元気な企業の特徴の一つに、外部人材をうまく使っているという点がある。自社だけでは殻を破れないと考える企業も多いと思うので、このプログラムで支援していきたい」と参加者へプログラムへのエントリーを呼びかけた。