【実質0円で県内初】糸魚川警察署員が作成した、一見して本物の装置と区別が付きにくいダミー機を通学路に設置【動画あり】
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初掲載:2024年5月25日
糸魚川警察署は5月24日、同署員が手作りで制作した可搬式速度違反自動取締装置のダミー機による公開運用を新潟県糸魚川市内で実施した。
糸魚川市立糸魚川小学校児童の下校時間に合わせ、通学路において、一見して本物の装置と区別が付きにくいダミー機を設置し、通行車両への注意喚起を促し、児童らの安全確保に努めた。
ダミー機の作成は糸魚川署交通課の柳昭平課長の発案で、同課の宮﨑浩輔巡査長が同署にあった厚紙などの不要品を組み合せて、実質費用0円で制作したもので新潟県内初の取り組み。本物の装置は一機約800万円ほどするため、県内には2機しかないという。
宮﨑巡査長は「カメラのレンズのデザインはインターネットで探し、リアル感にこだわった。出来栄えは100点です。今後は量産も検討し、事故防止に繋げたい」と話した。
今年5月初旬に糸魚川市内で実施した検証で実勢速度が約5キロ低下するなど(時速30キロ制限道路)の効果が認められ、今後は本物の装置と並行して運用を行う予定だ。
柳課長は、「県内で台数の限りがあり持ち回りのため、糸魚川署内で運用回数が限られる。通学路の車両速度を下げるためには、ダミーを使えば事故の抑止になると思ったため、糸魚川署として作成した。県内での交通事故死亡者数は昨日現在で去年より7人多い。運転する際は絶対に事故を起こさないという意識でお願いしたい」と話していた。