【海洋高校相撲部出身】大の里(23歳・二所ノ関部屋)が入門から7場所目での史上最速優勝 高校時代の監督「私は死んでもいい」
新潟県糸魚川市立能生中学、新潟県立海洋高校(新潟県糸魚川市)相撲部出身で、大相撲新三役の小結・大の里(23歳・二所ノ関部屋)は5月26日の夏場所千秋楽、12勝3敗で初優勝した。角界入門から7場所目での史上最速優勝で、67年ぶりの新小結での優勝、日本体育大学出身での初優勝と、まさに記録ずくめとなった。
大の里は石川県出身だが、中学から相撲留学で、糸魚川市立能生中、新潟県立海洋高に入学。その後日体大でも活躍し、2度のアマチュア横綱に輝いた。2023年の夏場所(5月)で幕下10枚目でデビューし、今場所が幕内3場所目だった。
能生中時代から自宅に住まわせていた、海洋高校相撲部総監督の田海(とうみ)哲也さんは、「大の里の優勝は全く想定していなかった。監督歴は15年ほどになるが、もし教え子から大相撲で優勝者が出たら、死んでもいいと思っていたくらいだ。大の里が小学校5年生の時から知っているが、中学から高校までの6年間、私の家に住まわせていた。私の妻は調理師、栄養士を持っていて食事を現在も生徒のサポートしているが、当時大の里は1日5食は食べていた」とコメント。
また、「高校時代も全国大会で個人・団体ともに優勝しており、大学や大相撲からたくさんの誘いが来たが、毎年夏に海洋高校に合宿に来ている日体大に入学した。何よりも相撲が好きなところが適性だと思う。将来的には、大関や横綱ももちろん期待はしているが、とにかく怪我に気をつけてほしいのが一番だ」と話していた。