東京オリンピックの聖火リレーが新潟県内でスタート、糸魚川市出身の横澤夏子さんが第1走者に
東京オリンピックの聖火が富山県から受け継がれ、4日から新潟県内で聖火リレーがスタートした。あいにくの雨模様だったが、新潟県の糸魚川市役所を午前9時ごろに出発した糸魚川市出身のお笑い芸人、横澤夏子さんが第1走者となり、集まった観客を沸かせていた。
糸魚川市では、平成28年の糸魚川大火で焼失した駅北地区を聖火ランナーが走行した。糸魚川市の米田徹市長は「復興した姿を全国に発信し、感謝の気持ちを伝えたい」と語った。
新潟県の花角英世知事は「2日間にわたり、県内各地の174名の方が聖火をつなぐ。聖火リレーが県民の皆さんの思い出深いものになり、オリンピックを盛り上げてもらうように願っている」と話した。
また、横澤さんは「大好きな地元で走ることができてとても幸せ。感謝の気持ちを持って走りたい」とあいさつした。
一方、新潟県上越市では春日山地区からスタート。上越市区内の最終ランナーとなった上越教育大学附属中学3年生の林創(そう)さんが正午前に上越市の公共施設・リージョンプラザ上越に到着し、上越市の村山秀幸市長や観客らに拍手で迎えられた。
村山市長は「上杉謙信公のふるさとである上越市から、たゆみない挑戦を続けているアスリートへ心からのエールを送りたい。東京オリンピックが国内外の心をつなぐ大会となることを願っている」と話した。
林さんは「今日の日を目標に頑張ってきたので最高です。今日は一生の思い出になる」と話した。
東京オリンピックの聖火リレーは、新潟県内では4日と5日の2日間にわたって行われ、糸魚川市から村上市まで回る。4日は糸魚川市、上越市、柏崎市、佐渡市、十日町市、南魚沼市がゴールで、5日は長岡市、三条市、燕市、弥彦村、新潟市、新発田市、阿賀市と回り、村上市が新潟県のゴールとなる。
なお新潟県は感染症対策として、沿道で大きな声で応援するのは控えるように呼びかけていた。