【男女の大学進学格差に言及】開志専門職大学で元文部科学副大臣・鈴木寛氏が講演

開志専門職大学で特別講演を行った鈴木寛氏

元文部科学副大臣の鈴木寛氏は5月27日、開志専門職大学の紫竹山キャンパス(新潟市中央区)において、特別講演を行った。

鈴木寛氏は、兵庫県明石市出身で東京大学法学部を卒業。通商産業省、慶應義塾大学教授を経て、参議院議員を12年間務めた。文部科学副大臣(2期)、文部学大臣補佐官(4期)などを歴任。

現在は、東京大学教授、慶應義塾大学教授、社会創発塾塾長を務める。ほかにも、大阪大学招聘教授(医学部・工学部)、中央大学客員教授、電通大学客員教授、福井大学客員教授、和歌山大学客員教授、日本サッカー協会理事なども務めている。

講演で鈴木氏は、「今、世の中から求められている大学教育」をテーマに現在求められている大学教育を語った。

講演の中で鈴木氏は、「日本は(世界に比べ)自己有用感や人生に意義や目的を感じている子どもの割合が低い。これが我が国の教育の最大の問題。こういった非認知能力をどうやって高めるかが、我が国の教育に課題である」と指摘した。

さらに、鈴木氏は講演内で新潟県における男女の大学進学格差について、「例えば、新潟県は男性の大学進学率は48%です。しかし、女性は40%、8%も差がある。男女共同参画社会といった時に、ここが直らなかったら絶対に本質的な問題解決にならない」と指摘し、「役所などは幹部職員の女子職員の比率を何割にするという目標を掲げているが、それは実力のない人を引き上げたら社会にとっても本人にとっても不幸な事。だから、根本治療しなきゃいけない。新潟県の男女の大学進学格差を一刻も早く解決しなければいけない」と熱弁した。

鈴木氏の講演には、新潟県内各地の高校から教職員が参加しており、鈴木氏の教育論に熱心に聞き入っていた。

教育現場の第一線で活躍する多くの教職員たちが講演に耳を傾けていた

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