【キシャメシ】「まつもと食堂」(江南区)魅惑のカツカレー健在、デカモリストの聖地巡礼
しかしカツカレーってやつぁ、男のロマンでさあね。
こんなに「雑」な組み合わせなのに、1+1が2で収まらないコラボレーション。あくまでもカレーが主役でいるが、カツ自体がトッピングになり下がっていないという、そういう思想が良いよね。
というわけで今日は、新潟のデカ盛り愛好家(デカモリスト)にはもうおなじみ、JR亀田駅近くの「まつもと食堂」にイン。久々の訪店、もう6年ぶりくらいだ。一時は週1(時には週2)で通っていた店。
とにかく全メニュー盛りが良い。ここに来ると「ボリュームも味のうちだな」と感じる。ただ、50を回ってからはなかなか足が向かなかった。食が細くなったので自然に足が遠のいたのだ。
店に入って「カツカレー」(980円)を注文。まつもと食堂に来ると、キシャは8割りがたカツカレーである。全盛期は大盛もいけたが、今はとてもとても。ここの大盛は半端ない。まさに「喰うか喰われるか」だ(いや「喰う」だろう)。
カウンター隅には、多くのデカモリストに慕われた先代ご夫婦の写真が飾られていた。そういえば代がわりしたんだな…
マンガの棚も昔ながら。大衆食堂のラインナップはこうでなきゃ、という面子で、思わずほくそ笑む。
サンクチュアリ5巻を読んで待っていると、カツカレー着皿。まさにデーンという感じ。これで普通盛り。
楕円型の皿はかなり底が深い。上に載るカツも、なんと二枚重ねなのだ!こういうところがたまらない、まつもと。
一般的なカツカレーは「カレーとカツのせめぎあい」がある。ペース配分を間違うと、カレー部分を多く残して寂しい想いをすることになる。その心配が一切なく、何も考えずにカツからむさぼり食えるこの快感。
カツは1枚が薄めだが、カツカレーのカツはこれでこそ融合が楽しめる。
カレーソースは、もう100人食べたら100人が好きな味。適度にスパイシーだが、まろやかさが上回ってくるおなじみの味。こちらにもポークが入っていて、得した気分になる。良く煮込まれ深みを感じる。家庭カレーに思われがちだが、なかなか家ではこの味を出せない。
食べ進むうちに額が汗ばむ。辛くて汗をかいているわけではなく、エネルギーが充填される喜びを、身体が表現しているのだろう、よくわからないけど。カレー、カツ、米という三位一体のアタックが心地よい。
普通盛だったが最後は気合でフィニッシュ。
久々に来て、食べ応えあった、やっぱ裏切らないなあ。
(編集部I)
【まつもと食堂】
新潟市江南区1丁目1-28
営業時間 11時~14時 17時~21時
定休日 土曜日
<グーグルマップより まつもと食堂>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】