【世界遺産候補「佐渡島の金山」】諮問機関イコモスが「情報照会」を勧告

佐渡金山「道遊の割戸」

ユネスコの世界文化遺産に推薦している「佐渡島の金山」について、世界遺産委員会の諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)による評価結果が通知され、世界遺産登録を考慮するに値する価値があることを認めた一方で、追加情報の提出を求める「情報照会」の勧告なされた。

「情報照会」の勧告では、次の点について追加情報を要請している。

・完全性・真実性の条件を満たすために、江戸期より後の証拠が大部分を占める相川上町の北沢地区(下山之神町・坂下町・北沢町・弥十郎町)を資産範囲から除き、推薦資産の範囲を修正すること。
・構成資産「相川鶴子金銀山」の緩衝地帯を沖合いに拡張させること。
・鉱業権の所有者が、推薦資産又は緩衝地帯の範囲内において商業採掘を再開しないという明確な約束を示すこと。

政府は、今年7月にインドで開催される世界遺産委員会において「記載」決議とすべく対応していくとしている。

「佐渡島の金山」に係るイコモス評価結果に対する文部科学大臣談話

今般、我が国が世界遺産登録を目指している「佐渡島の金山」について、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の評価結果が通知されました。
イコモスからは、「佐渡島の金山」について世界遺産登録を考慮するに値する価値があることは認められました。
その上で、価値をより明確にすることや、保護措置をより強化するための指摘等がなされ、「情報照会」という勧告となりました。
文部科学省としては、勧告を真摯に受け止め、本年7月にインドで開催される世界遺産委員会において登録されることを目指し、今後、速やかに関係省庁、新潟県、佐渡市と連携し、イコモス勧告への対応について検討していきます。

 

新潟県の花角英世知事のコメント

世界文化遺産への登録を目指している「佐渡島の金山」について、本日、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスから、世界遺産登録を考慮するに値する価値があることが認められました。その上で、価値をより明確にすることや、保護措置を強化するための指摘等がなされ、「情報照会」という勧告となりました。

県といたしましては、勧告を真摯に受け止め、7月の世界遺産委員会において登録されることを目指し、国や佐渡市と連携し、全力で取り組んでまいります。

県内外から世界遺産登録を応援してくださっている皆様におかれましては、世界遺産登録実現に向けて、引き続き御理解と御支援を賜りますようお願いします。

 

新潟県佐渡市の渡辺竜吾市長のコメント

世界文化遺産への登録を目指している「佐渡島の金山」について、本日、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスから、世界遺産登録を考慮するに値する価値があることが認められました。その上で、価値をより明確にすることや、保護措置を強化するための指摘等がなされ、「情報照会」という勧告がなされたものと受け止めています。

佐渡市としましては、イコモスの評価結果を真摯に受け止め、国や新潟県など関係者の皆さまと連携をしながら、本年7月にインドで開催される世界遺産委員会において登録されることを目指し、引き続き全力で取り組んでまいります。

市民の皆さまや関係団体の皆さまにおかれましては、今後ともより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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