【村上新聞】「小岩内の奇跡」絵本に、激甚災害生の声、集落巡って現地取材
今年1月31日に、2022年8月に村上市で発生した大雨水害を風化させないために、村上市と「絵本制作に関する協定」を結んだ新潟デザイン専門学校の学生8人が5月28日、同市小岩内集落を訪れ現地取材を行った。
この協定は、同水害において村上市内で甚大な被害を被ったにもかかわらず1人の人命を失うことなく避難が行われたこと、特に小岩内集落では、一旦は公会堂へ避難したものの、55年前の羽越水害で被害を受けた経験から、高台の住宅へ再避難を決断。その2時間後、公会堂は大量の土石流に飲み込まれる寸前だったという現実(小岩内の奇跡)を絵本にして後世に継承しようというもの。
当日は、集落の住民たちも参加。資料「小岩内の災害体験談」をもとに前区長の松本佐一さんが、一刻を争う緊迫した水害当時の様子を説明。災難を逃れた集落の人らが当時の様子を生々しく語った。
その後、学生たちは、被災した集落内を歩きながら当時の様子を聞いて地形や被害場所などを確認して回った。今後は、絵本のイメージを作成して関係者同士でやり取りを行い。来年春の絵本完成を目指している。
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