【キシャメシ】あの「充電バイク」ロケで全国デビューした、月岡温泉街の名物ラーメン「きぶん一」

 

表通りから引っ込んだところに店があるが、普段は駐車場に入れない車が路上に列をなす

 

テレビ東京の人気番組「出川哲郎の充電させてもらえませんか」の新潟ロケ編が、6月8日放映された。残念ながら新潟はテレ東のリアルタイム放送がないので再放送待ちだが、Tverで同時配信されたのでご覧になった読者も多いのではないか。

この日は、阿賀野市の瓢湖あやめ苑からスタートし山形県鼠ヶ関を目指すという企画の第1回。ゲストは椿鬼奴とノンスタイル井上裕介。

ほぼ「温泉街にある」と言っても差し支えない立地

この番組の面白いところは、電動バイクの充電がなくなった場所で食事タイムになるため、事前のロケハンもなく、その分ハプニング続出なところだったりする。ロケの前に店に事前連絡も一切せず、そのため最近は少しネガティブにネットをにぎわしたこともあったが、テレビのバラエティが昔ほど面白くなくなったと言われる中で人気を博している、まさにリアルガチな番組づくりだ。

あと出川氏の活舌があまりにも悪すぎて、それをいちいち文字起こししてスーパーで出している演出も、思わずクスっとさせられる。

これがメニューのすべて

そして8日の新潟編で最初の充電ポイントとなった店が新発田市月岡温泉にあるラーメン店「きぶん一」。地元ではすっかり有名店で、お昼時は行列ができる。市街地から距離のあるこの場所で行列店になってしまうのは、正直すごいと思う。

本日、新発田市でアポを済ませた記者はそのまま月岡温泉へ。すでに1時半を回っていたため、並ばずにすんなり入店できたのはラッキーだった。

ここのメニューは「蒲原ラーメン」(税込650円)と「肉ラーメン」(税込900円)の2種類のみ。カウンターに着座し、どちらかをオーダーすると、誇張なしにわずか2分ほどで着丼する。おそらく客が入店するのと同時に麺をゆで始めているのではないか。これもシンプルなメニュー構成が成せるワザか。

肉ラーメン(900円)は、まるで肉の器に盛られているように見える

テレビのロケ隊がオーダーしていた肉ラーメンをオーダー。これがもう、ほとんどエリマキトカゲ状態、花びらチャーシューとも言う。大きめの丼のぐるりを肩ロースの大きなチャーシューで取り囲でいるのだが、チャーシュー1枚が大きいので、まるで肉で作った器にラーメンが入っているように見える。

このスープが美味い。とんこつほどしつこさやクセがなく、旨味だけが深い

スープは見た目、九州とんこつラーメン風だが、実はそうではない。いわゆる中華の白湯(ぱいたん)にニュアンスが近い。豚ガラだけを煮込んだスープだが、一般的なとんこつのようなクサみやクセが全くなく上品なコクと旨味、まろやかさは万人が好きな味。記者も何度もいただいているが、このスープが本当に美味くて、わざわざ車で月岡まで食べにくる価値があるのだ。

この肩ロースのチャーシュー、やらかー!

肩ロースのチャーシューも柔らかで美味い。バラチャーシューの脂がキツくなってきたおじさん記者には、このやさしいチャーシューが本当にありがたい。麺は中細ちぢれで、スープがよく絡む。

替え玉が1回無料は、ひたすらありがたい!

チャーシューを半分、スープを8割りがた残して替え玉をいただく。なんと1回に限り無料で替え玉ができる(2回目以降は130円)という太っ腹。いやあ堪能した。

食べ終わって店内を見渡す。スタッフと客のコミュニケーションが温かい店だ。「いつも食べきに来てくれてありがとう」「お母さんの顔を久しぶりに見られてよかった」。接客が実にハートフル。

テレビのロケ隊は偶然きぶん一に入ったかもしれないが、この店で大正解だったと思う。

(編集部I)

 

【蒲原ラーメンきぶん一】

新発田市月岡温泉669-1

営業時間 10:00~14:00

木曜定休日

<グーグルマップ>

 

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

 

【前回のキシャメシ】

人気の街中華「中華食道 真」で絶品担々麺を辛味増しで食らう(新潟市秋葉区)

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