【キャッチコピーは歓待する美術】大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」企画発表会を開催(新潟県十日町市)
新潟県十日町市と新潟県津南町の広大で豊かな自然を舞台に開催する「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が7月13日から開幕する。
今回で9回展となる開催を前に、大地の芸術祭実行委員会とNPO法人越後妻有里山協働機構が6月22日、新潟県十日町市にて企画発表会を行なった。
企画発表では、大地の芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏が登壇。大地の芸術祭の歩みを当時の社会背景も含めて紹介するとともに、開催コンセプトや作品みどころなどを伝えた。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」のキャッチコピーは「歓待する美術」。このキャッチコピーについて、北川氏は、「いろいろな人たちがここへ来たときに、アートを媒介しながら人と自然とつながる。喜んで迎えるやり方をやることが、越後妻有の最大の良さではないかという事で、(キャッチコピー)が出来た」と解説した。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」は、41の国と地域から275組の作家が参加。作品点数は311点で、うち85点が新作・新展開のものとなっている。
また、期間中の注目イベントとして、陸上400メートルハードル日本記録保持者の為末大氏を迎えて「大地の運動会」を開催する。来場者と地域の人たちが年齢を問わず、一緒に楽しめる企画となっている。開催は9月7日、奴奈川キャンパスグランドで行われる(荒天時は中止)。
また、広大な会場をバスで巡ることが出来るオフィシャルツアーや、公式イベントを鑑賞できるツアーや、北川フラム氏がガイドを務めるスペシャルツアーを用意し、公式サイトにて販売する。
北川氏の発表の後、大地の芸術祭開催に関わっている、新潟県立津南中等教育学校(子ども代表)、中条地区振興会(十日町エリア代表)、こへび隊(大地の芸術祭サポーター)、上郷クローブ座(津南エリア代表)が登壇。それぞれの活動内容や作品への関わり方、そして活動への想いを伝えるとともに、来場を呼びかけた。
大地の芸術祭実行委員会実行委員長で新潟県十日町市の関口芳史市長は、「これまでは政府からの補助事業だったが、今回からは共催事業となった。いよいよ認められた存在になってきたと思っている。世界に誇れる、皆様に来ていただける芸術祭に成長できてきた」と述べ、9回展のさらなる盛り上がりへの期待を表した。
同委員会副実行委員長で新潟県津南町の桑原悠町長は、「芸術祭がコロナ禍を経て、原点であり醍醐味である芸術を通して越後妻有の原風景や人とのふれあいを、心おきなく楽しんでいただけるような第9回展になると思っている。有意義な87日間となることをお約束し、7月13日の開幕をお待ちいただきたい」と語った。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」の情報や各種チケット内容・購入方法などは「大地の芸術祭」のホームページで確認できる。
【関連サイト】
大地の芸術祭