【用地取得や地質調査進む】国道116号吉田バイパス、整備促進協議会が総会を開催 新潟国道事務所が進捗状況を説明(新潟県燕市)
新潟県燕市は6月26日、国道116号吉田バイパス整備促進協議会の総会を開催し、関係団体や沿線自治会の委員などが参加した。
国道116号吉田バイパスは、燕市熊森から新潟市西蒲区高橋までの区間で計画されている延長11.5キロメートルの道路(一部で現道の拡幅区間を含む)。2019年12月に都市計画決定、2020年度に事業化された。
現在の国道116号の燕市を通る区間、特に西太田交差点から鴻巣交差点までの市街地は混雑の慢性化や渋滞による事故が発生しており、バイパス建設により交通の改善や周辺工業団地へのアクセス性向上などが期待される。
26日開催の総会では、協議会の昨年度の事業報告などが議題にあがったほか、新潟国道事務所からバイパス建設の進捗状況について説明があった。
新潟国道事務所によると、昨年度から本格的に用地取得を行っており、現在は主に富永吉栄地区の用地買収を進めている。
また地質調査についても平行して実施。建設予定地の多くが水田であるため、稲刈り後の秋頃から調査を本格化していく。なお、一部は来年度以降も追加で調査を行う可能性があるものの、今年度に予定しているもので地質調査は概ね終了するという。
総会では、新潟国道事務所が吉田バイパスと平行して事業を進めている新潟西道路の進捗についての質問もあった。
新潟西道路は現在用地を取得中。吉田バイパスに比べて延長が短い(4.2キロメートル)ため設計や地質調査などの期間は短くなるが「新潟西道路と吉田バイパス、どちらを優先して進めているというわけではない」(新潟国道事務所担当者)という。
整備促進協議会では、今年度も県や国交省、財務省などへ要望を行っていく予定。
【関連リンク】
国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所 「吉田バイパス」