【プロがクラブ活動に参加!】マンガ家の高山瑞穂氏が笹口小学校で指導、児童たちがオリジナル絵に挑戦
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初掲載:2024年7月1日
アニメやゲームなどのコミカライズ作品を多数手がけるマンガ家であり開志専門職大学専任教員を務めている高山瑞穂氏は6月28日、新潟市中央区にある新潟市立笹口小学校で行われるクラブ活動に参加し、実習を通じてイラストを描く楽しさを児童たちに伝えた。
今回、高山氏が参加したクラブは、笹口小学校の「アート・ハンドメイドクラブ」。高山氏は冒頭、「マンガやアニメやゲームというのは、日本人が世界に誇れる文化です」と宣言し、児童たちに自分らしい絵を描くことの大切さを語った。
その後、クラブ活動に参加する児童たちに教材を配布。配布された教材には、あらかじめイラストが描かれており、その上から児童たちが思い描くオリジナルの絵を足していき、イラストを完成させることで描くことの楽しさとスキルを向上させられるというもの。
授業を受ける児童たちは一様に真剣な表情を浮かべ、熱心な様子で自分だけのオリジナル絵の完成に突き進んだ。その中で、なかなか自分のオリジナル要素が思いつかないという児童には、高山氏や同じくクラブ活動に参加した開志専門職大学アニメ・マンガ学部の青木健一助教が児童たちに寄り添い、丁寧に指導した。児童たちは友達同士でオリジナル絵を見せ合うといった和気あいあいとした雰囲気の中、約1時間のクラブ活動を終えた。
授業終了後、児童たちに話を聞くと「立体的に絵を描くのは難しかったけど、またやってみたい」と話す児童や「最初は難しかったけど、先生の描く絵を見て、上手になってきたと感じた」と児童たちは語り、授業は大盛況だった。
また、高山氏の印象について児童に問うと、「高山先生の絵を見ていて、すごく理想的な絵だなと思った。上手だなと思いました」や「ロボットという難しい絵を描いていたのに、すごく上手だった」と感想を話していた。一方、高山氏に感想を問うと、「とても楽しかったです。小学生に教えるのは初めてだったので、ちょっとドキドキだったんですけど、みんな熱心に描いてくれた」と語った。
高山氏は同じく開志専門職大学で教鞭を振るう講師などとともに、あらかじめ描かれたイラストにオリジナル要素を足すことでイラストの技術が向上する本である「20分なぞればマスター!マンガキャラ描き方の教科書 開志専門職大学アニメ・マンガ学部の授業メソッドで学ぶ」を刊行した。刊行された本では、今回のクラブ活動で配布された教材のようにあらかじめ描かれたイラストにオリジナル要素などを足していく事で、イラストの技術向上などが図れる本となっている。なお、刊行された本は笹口小学校に2冊寄贈された。
今回初めて小学校のクラブ活動に参加した高山氏は参加した児童について、「想像していた以上にみんな自分の絵を持っているので、本当に驚いた」と語り、「新潟の中でマンガ・アニメの文化を広げていくには、こうして小学校で教えることはとても大切だと感じた」と話していた。