【電気関係による火災が15件】2024年上半期、新潟市内の火災件数は79件で前年から6件増加
新潟市消防局予防課は7月2日、市内における2024年上半期(1月から6月まで)の火災発生状況を取りまとめ、発表した。
火災発生状況資料によると、全出火件数は前年より6件増加し、79件だった。このうち建物火災が55件で前年より10件増加、住宅火災は32件で2件増加した。
出火原因としては、「電気関係による火災」が15件で最も多く、そのうちリチウムイオン電池から出火したものが2件。次いで「たばこ」が12件、「こんろ、たき火」が7件とつづいた。たばこによる火災は、前年の7件から急増している。
一方で、放火や自殺などを除く火災による死者は、65歳未満で1人。前年と同数だった。
新潟市消防局予防課の担当者によると「これから夏場にかけて、例年だと建物で発生する火災の割合は電気関係が多い。室温が高温化するなかでモバイルバッテリーや携帯用の扇風機など、リチウムイオン電池を使っている場合、ごくまれに通常の使用をしていても発火する場合がある」という。
また、「湿度が上がる季節なので、電気コードなどからの火災にも注意してほしい。ほこりや湿気の多い環境や家具などの陰に隠れている差し込みプラグは、定期的に乾いた布で清掃するなど点検し、発熱などの異常がある場合は交換が必要」(同)と注意を促した。
屋外でも、猛暑で雨が降らず乾燥した時期が長くなると枯草の火災が増えるという。屋外のBBQの火の粉が飛散して芝生に延焼を拡大したケースもあり、これからの季節より一層屋内外での火の取り扱いには注意が必要だ。
新潟市火災件数の詳細については、下記のwebサイトを参照。
【関連リンク】
新潟市消防局予防課「新潟市火災件数」