新潟県の人口推移、減少数と減少率は過去最大

歯止めが効かない人口減

31日に公表された平成30年新潟県人口移動調査結果報告によると、新潟県の総人口は、224万5057人(平成30年10月1日現在)と前年度比0・93%減(2万1064人減)。総人口は平成9年をピークに21年連続で減少している。

人口年齢3区分別にみると、年少人口(0~14歳)は25万9994人(総人口の11・6%)、生産年齢人口(15~64歳)は 126万2615 人(同56・5%)、老年人口(65歳以上)は 71万2667人(同31・9%)となっており、年少人口の割合は11・6%で過去最も低い。逆に、老年人口の割合は31・9%で過去最も高くなっており、少子高齢化が著しい。

市町村別に見ると、人口が増加した市町村は聖籠町の1町(44人、0・31%増)のみで、他の29市町村は減少している。人口減少率は阿賀町が3・31%で最も高く、次いで関川村(3・05%)、出雲崎町(2・08%)の順となっている。

新潟県人口移動調査結果報告より

20年連続での自然減少

この1年間の県人口の自然動態は、出生1万4665人、死亡3万29人で差引き1万5364人の自然減少となり、20年連続の自然減少となっている。市町村別では30市町村の全てで減少。自然減少率は、阿賀町が2・06%で最も高く、次いで出雲崎町(1・96%)、佐渡市(1・65%)の順となっている。

一方、社会動態は、転入6万2149人、転出6万7849人で差引き5700人(うち県外差引き5696人)の転出超過(社会減少)となり、22年連続の社会減少となっている。職業による転出超過数は3年連続の減少。転出超過数を年齢別にみると、20~24歳が最も多い(4600人の転出超過)。学業による転出超過数は2年ぶりの増加。転出超過数を年齢別にみると、15~19歳が最も多い(782人の転出超過)。

特に目立つ東京都との間の転出入数

社会動態では転入超過が3町村、転出超過が27市町村となり、転入超過率は、湯沢町が0・41%で最も高く、次いで聖籠町(0・35%)、弥彦村(0・27%)の順となっている。転出超過率は、関川村が1・57%で最も高く、次いで阿賀町(1・25%)、十日町市(0・82%)の順となっている。

また県外転出入者数では、総数で5696人の転出超過(2万6883人の転入に対して3万2579人の転出)。転出では特に東京都へ3165人の転出超過(4305人の転入に対して7470人の転出)となっている。

新潟県人口移動調査結果報告より

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