新潟県とJAグループ新潟が包括連携協定、花角知事は地域医療における厚生連との連携や中山間部の活性へ期待を言及
新潟県とJAグループ新潟は10日、県民サービスや地域活性を目的とした包括連携協定を結ぶための締結式を開き、新潟県の花角英世知事と、JAグループ新潟を代表してJA新潟中央会の今井長司代表理事会長が出席した。
連携事項は大きく分けて「農業の振興および地産地消の推進」、「地域および暮らしの安全・安心の確保」、「災害時支援」の3点。
花角知事は「実体としては今までも連携はしてきていたので、今回は改めて(関係を)形にするのみであり、協定をきっかけに具体的に何かを始めるという訳ではない」とコメントしつつも、特に新潟県の抱える地域医療の課題を考える上では、新潟県厚生農業協同組合連合会(JA新潟厚生連)が設置している、医療センター含め16箇所の医療機関との連携が県にとって不可欠だと期待を込めて語った。
また今井会長も「これまで県とは農業分野の多くの面で連携し、農業振興に取り組んできたが、今後は地域のくらしの分野でもより綿密な関係を築いていきたい」と話す。特に「中山間地は非常に厳しい状況にあり、JAの役割も大きい」と語り、花角知事も中山間地集落の活性化にJAの協力は重要だと見解を共にした。