【「逆さ妙高」でインバウンド狙う】アパリゾート上越妙高(新潟県妙高市)が屋外インフィニティプールと妙高山を見通せるバレルサウナをきょうオープン
アパグループ(東京都)が運営するアパリゾート上越妙高(新潟県妙高市)は、今年3月にホテルがグランドオープンし、今年のグリーンシーズンをスタートしたが、このほど本館至近のメモリアルヒル付近に屋外インフィニティプールとプールサイドには室内から妙高山を見通せるバレルサウナを2基設置し、いずれも今日からオープンする。急速に回復するインバウンド需要や、国内レジャー需要の積極的な取り込みを狙う。
インフィニティプールとは、水面をギリギリまで上昇させてプールサイドにある縁を見えなくするよう設計されたプールのことで、同施設では妙高山が位置する西側の面が空と正面に望む炒高山に同化して、空中に浮いているかのような景観を楽しむことが出来る。プール水槽は長さ8.0mx幅5.2mX水深1.1m。
今回のインフィニティプールは、日本百名山である妙高山を絶好のロケーションで見渡せるほか、プールサイドテラスからは、特定日に開催される打上花火を特等席で観覧できる。また、毎週末に開催しているヒルサイドデッキ-TAKIBI-のアーティストイベントも楽しむことができるという。
外来利用は、平日と休日で料金帯が分かれており、平日は大人2,500円、小学生 1,000円、休日は大人3,000円、小学生 1,500円にて提供しており、いずれも未就学児は無料になる。宿泊者は利用時に500円割引になる。
一方、バレルサウナとは相型の形状をしたサウナルームで、既存の建物への埋め込み型のサウナ施設と異なり、組み立てや移動が容易であり、屋外に設置することでアウトドア空間にも馴染みやすい意匠性を備えている。
国産ヒノキ製と海外レッドシダー製と、異なる仕様のバレルサウナ2基を導入した。定員は各基6人。水風呂の用意がないため、夏季(7、8月)シーズンは冷水シャワー、その他シーズン(6月、9~11月)はプールを水風呂代わりに利用できる。
バレルサウナ設置の目的は、インフィニティプールを運用していく中で、夏季シーズン以外にも有効活用することを考え、夏季シーズン以外はインフィニティプールをバレルサウナの水風呂として活用することで、シーズンを通して長い期間運用が可能だという。水シャワーを用意することで、バレルサウナは夏季シーズンも稼働するため、夏季のプール利用者に付加価値を提供することにもなる。
今後、アパリゾート上越妙高では来期シーズンに向けて、バーベキューデッキやミニドッグランを備えたレジャー型トレーラーハウスの新設を構想しており、グランピングレジャー需要の獲得を目指している。
アパグループの元谷一志(もとや・いっし)社長兼最高経営責任者は、「ナイトプールで妙高山を逆さ富士のように見せて、インスタ映えするようなプールを作り、さらに、スリーシーズン使えるバレルサウナを設置させていただいた。今後、訪日外国人客は日本人が今まで全く注目していなかった地域に多く訪れるという現象があり、今回は逆さ妙高山でブレイクさせたいと考えている」と話していた。
(文・撮影 梅川康輝)