【きっぱりと断る強い意志】白根高校の生徒が「闇バイトしま宣言」、闇バイトの危険性についての講演も
新潟南警察署は7月19日、新潟県立白根高等学校において、「闇バイト」対策強化の一環として「闇バイトしま宣言式」と題した式典を開催した。
「闇バイト」とは、高額な報酬を受け取る代わりに、犯罪行為を代行させるというもの。違法薬物などの密輸の荷受け役や強盗の実行犯、特殊詐欺における「受け子役」や「出し子役」などの犯罪行為を斡旋する。近年は、若年層が「闇バイト」に誘われ、逮捕されるというケースが増加しており、社会問題となっている。
昨年も開催された「闇バイトしま宣言式」。今年は、白根高校の1年生を対象に実施した。
式典内では、新潟県警本部生活安全少年課の冨田俊輔新潟少年サポートセンター長が「闇バイトは犯罪~アルバイト感覚で犯罪に加担しない~」をテーマに講義を行った。
講義内で冨田センター長は、「『すぐにお金が手に入る』という言葉を使って、おおっぴらに『闇バイト』が募集されています。ただ、これはバイトの募集ではありません。『犯罪の実行役』を募集しているサイトだという事を覚えておいて欲しいと思います」と話した。
続けて、「皆さんの人生を大きく狂わせるのが『闇バイト』です。もし、皆さんが警察に捕まった時には、犯罪グループは絶対に助けてくれません。『捨て駒』として扱われます」と語り、白根高校の生徒に闇バイトの危険性を主張した。
そして、白根高校の生徒代表として、木下孝雅(こうが)くんが、新潟南署の原伸一署長に対し、「今、私たちは、『闇バイト』がとても危険であることを多くの仲間に伝えなければならないと感じてます。私たち白根高校の生徒は、『闇バイト』に誘われてもきっぱりと断る強い意志を持ち、『闇バイトしません。』という言葉を合言葉にして、犯罪に加わることがないことをここに宣言します」と「闇バイトしま宣言」を行った。
式典後、木下くんは報道陣に対し、「闇バイトの話を聞いて、嘘の情報や正しい情報と向き合う力が必要だと思いました」と感想を語った。
新潟南署の原署長は、「闇バイトは非常に危険で重大な犯罪者となる、非常に危険なことです。絶対に加担しないように、自分はもちろん友達にも活かして頂いて、闇バイトを『絶対しない・させない』という気持ちで取り組んでいただければと思う」と話した。