【キシャメシ】大人気!ごちそう系おにぎりの「クリームチーズ×おかか」が、期待値を楽勝で超えてくる
創作系居酒屋に行くと、たまにクリームチーズにおかかをまぶしたアテが出てくることがある。純米酒には最高で、ひそかに記者の中では殿堂入りおつまみだ。
純米酒に合うのだから白ごはんにも合いそうじゃないか。故に「クリームチーズとごはんは合う」という帰納法的思考(?)が成り立つ。というわけで、クリームチーズ×ご飯の爆発力には前々から一目置いていたものの、食べる機会がなかった。
それを今日味わう。場所は新潟市中央区古町4「豚米」(とんべい)。大人気のごちそう系おにぎり店。ブームも一段落と思いきや、未だに昼時は行列必至。そりゃそうだ、日本一トラディショナルな食い物にブームもへったくれもない。
ピークの時間を外してインすると、コの字型のカウンターに空席。すかさず座って、タブレットで注文する。クリームチーズ系のメニューがあることは下調べ済み。当然美味しいであろう「いい明太子」や「いいスジコ」には目もくれず、クリームチーズのカテゴリーへ。「クリームチーズ×おかか」(税込350円)と「クリームチーズ×辛子高菜」(税込350円)をオーダー。サイドメニューに店おすすめの「だし巻たまご」を付けた。豚汁もここの売りの一つだが、夏の暑さでその気分ではなく、今回はパス。
おにぎりだけにさほど時間かからず着皿。上にちょこんとキューブのクリームチーズ。しかしここのおにぎりは一個がデカいね。余裕で茶碗一杯、下手したらそれ以上にある。
これ、上に露出しているのはいわば「見せ具」で、当たり前のようにおにぎりの中にも入っているから安心していただきたい。安心してください、入ってますよ。
おにぎりを割って食べるのも嫌なので、男子らしくやんちゃにかぶりつく。美味い!想像した以上に。濃厚、クリーミー、旨味爆弾、ブラボ-この上ない。
合うねえ、ご飯とクリームチーズおかか。チーズ、鰹節、醤油とここに顔をそろえたメンツはすべて発酵の旨味を備えた食品ばかり。ご飯と発酵食という日本食文化の王道であり、行ってみれば約束された相性なのである。同じ理屈で、クリームチーズ×いぶりがっこなどもめちゃくちゃ美味いかんね。
もうひとつ、クリームチーズ×高菜の方もバリウマ。辛し高菜のピリ辛をチーズのまろやかさがまったり包み・・・まさに旨味のクロスオーバー。
ここまでクリームチーズのことばかり触れてきたが、炊き立て握りたてのおにぎりは、それ自体がポテンシャル高し。新潟県産特選コシヒカリ使用。ほおばると口の中でほどける絶妙な加減も特筆すべき。何も気にしなければ、あと1つ2つ食べられそうだ。
さらにおかずで頼んだだし巻たまごが実に「幸せ味」。どちらかと言えばふわふわ柔らかタイプだが、良いダシを引いているのがわかる上品さ。卵は五泉市のキムラファームの生みたて卵を使用しているとのこと。
気が付けばすっかり腹も心も満たされていた。クリームリーズのおにぎり、期待を軽く超えてきた。誰かに教えてやろうか、という気になる。
ちょうど店を出たところで仕事の関係者から電話がかかってきたので、雑談ついでに「クリームチーズのおにぎりが素晴らしい」という話をしたところ「え、今更ですか?僕の中では完全に定番だし、世の中的にも割とそうでしょ」とドライにあしらわれる。
もはやクリームチーズ系おにぎりって定番だったの? 恥ッズ・・・
【ごちそうおにぎり豚米】
新潟市中央区古町4番町632
営業時間 11:00~21:00
定休日 第一水曜日
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。