【速報】佐渡島の金山、世界文化遺産登録が決定!インド・ニューデリーで開催された世界遺産員会で

佐渡金山「道遊の割戸」

 

2024年7月27日、インド・ニューデリーで開かれているユネスコ世界遺産委員会で現地時間の10時30分頃、日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に推薦した「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録が正式決定した。

「佐渡島の金山」の登録可否をめぐる審議は現地時間の10時(日本時間13時30分ごろ)にスタート。審議時間は、案件によって20分から数時間に及ぶこともあり、難航した場合は日程変更もあり得る中、審議開始後約30分の登録決定となった。

今回の決定で日本国内の世界遺産は、文化、自然を合わせて26件目。

佐渡島の金山の世界遺産登録をめぐっては今年6月、国際記念物遺跡会議(イコモス)が「登録」に及ばない評価となる「情報照会」を勧告した。一方で、過去にはさらに低い評価を受けてから「逆転」で世界文化遺産に登録された例もあり、花角英世新潟県知事も「一歩前に進んだ」と悲観せずにとらえていた。

イコモスはこの日の審議の中で「手作業による独自の採鉱技術で、17世紀には世界最高レベルの金の生産地となっていた点で価値が高い」と評価。「保存状態も質が高い」とした。

また、世界遺産委員国のひとつである韓国が「過去に朝鮮半島出身者が強制労働させられた過去があった」として、登録に反対の姿勢を示していたが、両国の外務省当局者による折衝が繰り返される中で、日本側が「全体の歴史を反映させる」措置を示したことで関係が氷解し、韓国側が容認に傾いたと前日の26日に報じられていた。

この日の委員会では、韓国を含む21か国の全会一致で佐渡の金山の世界文化遺産登録が決定した。

花角新潟県知事は登録決定に際し「これまで国や県、民間団体などの皆様とともに取り組んできたことが実を結び、『世界の宝』として認められたことを誇りに思う。県は、国や佐渡市と連携して資産の保存、活用にしっかり取り組み、この素晴らしい遺跡を未来に継承するという責務を果たしていく。国内外から多くの方々に訪れていただき、文化遺産としての価値や、新潟・佐渡の魅力を知っていただきたい」とコメントした。

 

 

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