【キシャメシ】丁寧な仕事が光る自家製粉の江戸前 二八蕎麦を鴨せいろでいただく(新潟県燕市)
手打ちそば「いちぶん」はへぎ蕎麦が主流の新潟県でも珍しい、江戸前の二八蕎麦がいただける店。店内はテーブル席が4席、カウンター4席のこじんまりとしたサイズで平日でも開店後はすぐに満席になるほど人気がある。
今日はいちぶん、と決めていたので11時30分の開店と同時に入店。外がうっすら見える窓際の席でいただく。
相変わらず外は暑い。迷わず冷たいそばだ。そしていちぶんはとにかく鴨がうまいことに定評がある(筆者のなかで)。もちろん、鴨せいろを注文した。
夜の営業もしており、日中も酒の提供があることから酒の肴も用意しているいちぶん。蕎麦を待つ間にきゅうりの佃煮を頼んでみたが、これが美味しい。白米に合うようなきゅっとした辛みはなく、やわらかい甘味と深みのある味わいでセルフで提供されるそば茶との相性もバツグン。
ほどなくして鴨せいろが到着。手前の小瓶は山椒だそう。ねぎと鴨、出汁の香りに柚子が混ざって食欲をそそる。鴨はしっとり柔らかく、じわっと良質な脂の甘味が・・・。美味しいなあ。
細切りの蕎麦はしっかりコシがあって風味を感じられ、お出汁の優しい甘味と相性がよい。山椒をつゆにいれるとパンチが効いてとてもいい。味に深みが増す(ような気がする)。
食べ終わるのがもったいないなあと思いながらもぺろっと完食。蕎麦湯用の湯飲みと一緒に、サービス品というスイカをいただいた。夏ですねえ。
新そばの時期になったら、またお邪魔します。
店舗名:手打ちそば いちぶん
住所:新潟県燕市井土巻2-32
電話:050-5486-9342
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(編集部 AI)
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。